東京学芸大学附属世田谷小学校にF.C.エスペランサというサッカークラブがあります。
本日、創立20周年記念パーティーが渋谷で盛大に行われました。
我がクラブ「大根ラディッシュ」も幾度となく対戦してきた通称エスぺは、素晴らしいクラブなので敬意を込めてご紹介。
国立大学の附属小学校の子どもたちで、ここまで頑張るサッカークラブは見たことがない。
1988年、教育実習でお世話になった頃、エスぺはまだその姿のかけらもありませんでした。
創立は1993年、Jリーグ元年です。
周辺の区立小学校よりもグランドも広く、ボールを追いかけるには当時としては最適だったのでないかと思います。
とはいえ、場所が場所ですからグランド使用ひとつとっても苦労は絶えなかったのではないでしょうか…
学校側もよく許可したものだと感心します。
横浜国立大学にも附属小学校がありますが、こんなクラブはありません。
年間150試合の経験は、個人技とパスワークに優れたチームを生んだ。
対戦してきた中で感じてきたことは、「個人技がしっかりとしていてパスワークに優れたチームである」ということです。
とにかくスマートなサッカーをするので、ラディッシュはいつもエスペランサのボール展開力に苦しめられます。
これは、世田谷のみならず関東近県へ出かけては対外試合を繰り返してきた成果なのでしょう。
いろいろなクラブと対戦しているからこそ、自分たちの本当の実力を知ってトレーニングに励んできたのでしょう。
クラブを支えるのは、子どもたちの努力する姿、コーチ、保護者の頑張り
エスペの子どもたちは、とにかくしっかりとしたサッカーをします。
そんな選手たちを観ていると、陰で支える保護者のみなさんのサポートがしっかりしているのだろうと推察します。
子どもたちが頑張るには、保護者が当事者意識をもってサポートすることが大切です。
もちろん、甘やかすことではありません。
コーチや保護者が本気でサポートすれば、子どもたちは本気になります。
そう考えるとエスペランサのスタイルは、見習うべきことが多々あります。
子どもたちへ感心の度合い、教育への関心の高さ、子育てに関する意識の高さなど…
国立大学の附属小学校のクラブとなった今、これらのことも発信してくれたら嬉しいと思うのです。
これからのエスペランサと子どもたちのための環境づくり
時代の変化とともに、エスペランサにも変革の時を迎えたようです。
スタッフも一新して、新たな20年のスタートを切るとか…
学校もよりよいサポートをすることで、東京学芸大学の価値も高まります。
そもそも、母校でもある東京学芸大学はもともと教育学部しかない教員養成系の大学です。
独立行政法人として経営を考えた場合にもこういった末端で頑張っている子どもたちをサポートする使命があるはずです。
附属とはいえ大学全体の人気にも影響しかねませんから、しっかりとしたサポートをした方が得策かと思います。
どうか世田谷小学校のスポーツ環境がよりよいものとなりますように…
そして、何よりも「Players First!」を大切に、環境づくりを続けてほしいと願っています。
F.C.エスペランサ20周年記念パーティの日に。
大根ラディッシュ GM 桑原昌之
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