令和7年12月第4回定例月会議【文教福祉常任委員会】

令和7年12月第4回定例月会議(文教福祉常任委員会)

朝から曇り空となった丹沢・大山の麓。

明日にかけて寒波が南下するとのこと、一気に冬のお天気となりそうです。

この季節は健康管理が難しいですね。

本日の秦野市議会は、文教福祉常任委員会・予算決算常任委員会(文教福祉分科会)です。

環境都市常任委員会に所属する私は傍聴です。

文教福祉常任委員会

付託された陳情

令7陳情第16号
高齢者バス乗車券購入費助成制度の創設を求める陳情書
(賛成少数で不採択とすべきもの)

過疎が進む地方において路線バスの衰退を目の当たりにした経験から論点を捉えてみました。

価格が約5倍となった高齢者には影響が大きい。
助成制度は公平性を確保しバスの利用促進につながるのではないでしょうか。

本市においても高齢化の進展によって公共交通依存度が高まる可能性があります。
近隣市の先行事例もあり実現可能性を探る必要があるのではないでしょうか。

外出支援にも繋がるバスの利用は孤立防止、健康維持に寄与し、市の交通計画目標に沿ったものと考えます。
本件に関しては今後も政策議論を喚起する価値があるのではないでしょうか。

以上のことから「採択すべきもの」ではないかと考えましたが、財政負担や公平性の懸念から賛成少数で「不採択とすべきもの」となりました。

令7陳情第19号
安全・安心の医療・介護提供体制を守るため、全てのケア労働者の処遇改善につなげる報酬10%以上の引上げを求める陳情書
(賛成全員で趣旨了承とすべきもの)

本件については趣旨了承にすべきと考えます。

秦野市も高齢化率が高く、ケア労働者の処遇改善は医療・介護体制の維持に不可欠。

2024年の報酬改定が不十分で賃上げが民間平均の1/3にとどまり、人手不足・離職率上昇が深刻。

10%以上の引き上げを求めることで、労働者の定着とサービス質向上を実現し、市民の安全・安心を確保できる可能性もある。

採択に至る為には不明な点もあったことから、今後も継続的に着目すべき案件。

委員会でも「趣旨了承とすべきもの」となりました。

令7陳情第25号
秦野市内の小・中学校、高校、特別支援学校における「いじめ」をなくす取組に関する陳情書
(賛成なしで不採択とすべきもの)

本陳情は、いじめ問題の深刻さを指摘し地域住民参加型の取り組みを提案しています。

これについては評価ができますが全体として不採択が適切だと考えました。

理由は以下の通りです。

件数公開によるプライバシー侵害リスクが高く、学校特定や隠ぺい誘発の恐れがあること。

既存のいじめ防止法に基づく対策が十分で、追加の公開・目標設定は効果が不確実で教育委員会の負担を増大させること。

本市の規模である学校環境を考慮すればデメリットが上回ること。

いじめが深刻であるということは誰もが知る社会問題となっています。

これについては十分な認識があることを示しつつ委員会では「不採択とすべきもの」となりました。

予算決算常任委員会(文教福祉分科会)

付託された議案

議案第63号
令和7年度秦野市一般会計補正予算(第4号)を定めることについて
(賛成全員で可決すべきもの)

議案第66号
令和7年度秦野市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)を定めることについて
(賛成多数で可決すべきもの)

議案第67号
令和7年度秦野市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)を定めることについて
(賛成全員で可決すべきもの)

議案第68号
令和7年度秦野市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)を定めることについて
(賛成多数で可決すべきもの)

明日は環境都市常任委員会・予算決算常任委員会(環境都市分科会)へ出席します。