昨日の雪が山に残る丹沢・大山。
広々とした山の中には多くの動物が住んでいます。
さて…
本日は清川村にて「令和7年度大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会研修会」。
講師は、かながわ鳥獣被害対策支援センターの石川智弘マネージャーです。
現場経験に裏打ちされた野生鳥獣対策についてユーモアを交えてお話いただきました。
野生鳥獣の特性と基本戦略
まず、野生動物には「本能的に忌避するものはない」という理解が不可欠です 。
超音波や特定の臭い、光などの「忌避材」に頼る対策は、「誤った防ぎ方」なのだそう。
動物が危険がないと学習すれば全く効果なし。
正しい対策の基本は、以下の3点+追い払いに集約されます 。
- エサをやらない:誘引物(放任果実やペットフード等)の除去 。
- ひそみ場をなくす:ヤブ刈り等による環境整備 。
- 悪い個体の捕獲:学習し人馴れした個体の選別的捕獲
テクノロジーの活用と課題
ドローンによる集落調査や、AIを用いた動物判別などの新技術の導入が進んでいます 。
しかし、AIはあくまで「人間の補助」であり、最終的な判断を委ねてはなりません 。
ドローン活用においても、撮影データの加工や法知識など、運用側の高いスキルが求められます 。
神奈川県におけるクマ対策
県内のクマ出没件数は、令和7年度(1月5日時点)で76件 。
クマは執着心が強く、一度エサを得た場所には通い詰めるのだそう。
養蜂や果樹の管理には「電圧4000V以上の電気柵」が極めて有効です 。
また、トリップライン(1段電気柵)による穴掘り対策など、現場に応じた適切な設置が重要。
まとめ
鳥獣被害対策で最も重要なことは、感情や根拠のない情報に流されないことが大切。
「科学的・技術的根拠に基づく正しい情報」を地域で共有すること。
現場一つひとつで正しい情報を伝え、地域ぐるみの対策を推進することが鍵となります 。


