10月も最終週となりました。
昨日、今日と秦野市伊勢原市環境衛生組合議会(二市組合議会)の視察へ行ってまいりました。
参加者は秦野市長、伊勢原市長、両市の執行部、議員(秦野市6名、伊勢原市4名)の19名。
初日は栃木県小山市にあるメルテック株式会社へ。
2020年度から秦野、伊勢原の焼却灰が運ばれて再資源化されています。
受託料は約4700万円とのこと。
「可燃ゴミから⾦属が取れる」と聞いて驚きました。

このように融解することで金属が沈むのだそうです。
メルテック株式会社本社工場の概要には以下のように書かれています。
溶融炉を使用し、産業廃棄物及び一般廃棄物の焼却灰(灰・飛灰)を溶融してスラグ化し、建設資材や舗装路材等に再利用しています。なお飛灰については、横須賀市に所在する洗浄施設にて不純物を取除いた後に、小山市の本社工場で溶融されます。
また、焼却灰に含まれる微量の希少金属を溶融メタルとして回収し、製錬原料としてリサイクルしています。

24時間止まることなく溶融されたら屋外で冷却され、スラグと溶融メタルへとなっていきます。
この中に秦野クリーンセンターから出た焼却灰があるわけです。
私たちが日常的に出す可燃ゴミの行く末を見ることができました。
本組合からは、令和7年度1年間で主灰730トン・飛220トンを搬出するとのこと。
各家庭において少しでも減量ができたら良いのかなと思います。

仙台駅から北へ向かう泉区の田んぼに囲まれた地域にある大きな施設です。
建設当時はダイオキシン問題などもあり地元住民からも大きな反発があったとのことでした。
仙台市松森工場の概要には以下のように書かれています。
仙台市では、収集車の運搬距離の短縮や交通量の分散を目的に、ごみの排出量の多い中心部から放射状に3か所のごみ焼却施設を設置しています。
松森工場はその中の1つで、直近で基幹改良工事を行っており、令和8年1月完工予定です。
敷地面積は45, 414 mと大きな施設です。
焼却処理施設は600t/日(200/日✕3炉)、発電能力は17,500kW(最大出力)とのこと。
余熱を利用して市民向けにプールも設置されています。
改良内容燃焼設備等主要計器を更新。
ボイラーの熱効率向上、発電効率向上等による COz排出量の削減(年間8%以上)をしています。

こういった施設にも耐用年数があることから、先々のことを考えておかなければなりません。
秦野市と伊勢原市の場合、仙台のような広大な平地はありません。
次の用地も早めに検討して行く必要がありそうです。
このような貴重な機会を与えて下さった関係者の皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

