日本列島を迷走する台風10号の影響で降り続ける雨。
ザーッと降る時間が長いと土砂災害が広がるのではないかと不安な9月の始まりです。
小康状態だった朝は車でエリアを広げて一回り。
小田急線では田んぼに車が並び懸命の復旧工事が行われていました。
昨日・一昨日と北矢名、鶴巻地区で手がいっぱいで今日になってやっと南矢名へ。
通行止めで近づけませんでしたがガードレールごと斜面が崩落しているところも。
弘法山周辺では多くの土砂崩れがあるようです。
まだガラガラの東名高速道路側道を通りおおね台へ。
こちらからもミカン畑などの斜面が落ちていることが確認できます。
台風シーズンはこれからが本番、崩落が進まないかと心配。
大雨の影響は土砂崩れだけではありません。
こちらの教会では側溝で水を受けきれず水が床上まで上がってしまったとのこと。
すぐ裏に大根川がありますが、そちらはあふれることはなかったそうです。
瓜生野方面へ歩き、龍法寺脇の道路を自治会の方と上がって状況確認。
1枚目のガードレールが落ちた現場は更にこの先にあります。
弘法山公園を自動車で走ることができる道ですが深刻な状況です。
さらに住宅街を歩くと草が生えたままのところに水たまりがあります。
複数箇所あるので不思議に思い近づいてみます。
なんとなく長靴の底で水たまりの中をこすってみるとグレーチングが見えてきました。
水たまりは一気に解消されていきます。
こういった箇所は空き家が見られる住宅地周辺で多く見られます。
本来ならば雨水管を通るはずの水が道路を流れていくことになる原因でもあります。
近年、こういった箇所が目立つようになりました。
仕事で長野県に住んでいた頃にも頻繁に目にした光景と同じ。
共助といっても高齢化が進み集落でも歩道の整備にも手が回らない。
かといって役場にお願いしても人が足りないので順番待ちでした。
そんな状況で2019年の台風19号を迎え大きな被害を受けたことを思い出します。
大根川や水路の近くにある低地では床上・床下浸水を防ごうと土嚢が置かれています。
浸水被害が予想された場合、以前は市役所が事前に土嚢を配って回っていた頃もあったとのこと。
今回は依頼して持って来てもらったそうですが、それでも足りないほどの大雨となりました。
鶴巻温泉駅周辺でも数多くの店舗や住宅が浸水被害を受けています。
今後、こういった大雨が当たり前になると考えると改善が必要です。
秦野は丹沢・大山の麓にあり、近隣市町から見ても上流部にあります。
水は上から下に流れるのですから治水対策の見直しも必須。
16時過ぎに小田急小田原線(伊勢原駅〜秦野駅間)が復旧。
小田急電鉄の発表では9月2日からの運転再開を見込んでいましたが早まったようです。
やっと慣れ親しむ列車の音が聞こえてきてホッとしました。
自然災害からの復旧には人の手が必要です。
流出した土砂の撤去は人が多く往来する国道や県道、鉄道などから始まります。
割と人が少ないエリアは後回しになってしまう。
おまけに建設業界は以前よりも会社も人も減っていますから時間がかかりそうです。
しかしながら…
前述の通り、水は上から下に流れます。
弘法山周辺の整備をしない限り土砂は街場へと流れ出てしまうことを忘れてはいけません。
早急な対応を求めていきたいと思います。