台風10号による大雨被害から一週間

真夏が戻って来たかのような土曜日。

見上げる青空は秋のようにも見えるのですが少し歩くだけでも汗が噴き出してきます。

先週の大雨から一週間が経過して地域を歩いてみました。

弘法山周辺の農地では法面が崩落した箇所が多数あります。

総雨量656.5ミリ、1時間あたりの雨量75.5ミリという記録的な大雨。

いずれも下大槻の城山配水場ですから、大根鶴巻地区の被害が大きいのもうなずけます。

東海大学前駅周辺では道路が冠水、床上・床下浸水の被害を受けています。

あちらこちらに土のうが積んであり、消毒作業のポンプ車もありました。

「あれよあれよという間に水が上がって来たんですよ」

「土のうも準備していたものだけじゃ足りませんでした」

といような声も聞かせていただきました。

裏山が崩れた建物の脇には大量の土砂が積み上がっています。

こういった土砂を最終的にどのように処分するのか。

撤去費用も必要ですし、何よりもこういった箇所が多いと手が回らない問題もあります。

災害時の課題のひとつかと思います。

いつもの散歩コースに柿の木が植えてある斜面があります。

こちらは伊勢湾台風の時に崩れたところに植えたとのこと。

樹高が低く特徴的な根の張り方によって土留めの効果があるのだそうです。

散歩コースにある梅の木が植えてある斜面も被害はありません。

聞けば昔から伝わる知恵だとのこと。

地元の農家さんたちは水がどのように流れるのかも熟知しています。

山の上のどこが崩れて、結果としてどこに土砂が流れていくのかを教えていただきました。

大量の泥水が流れこみ陥没していた道路では工事が始まっています。

地中にあった管が破損した状態で掘り出され、作業員さんたちもビックリした様子。

修復後に舗装するまでは数日を要するようです。

暑い中、ありがとうございます。

今日も地元の皆様から多くのことを学ばせていただきました。

今後の防災対策を考える上で貴重な情報をいただきました。

重ねて感謝申し上げます。