昨夜の雪は雨に変わり路面凍結などの心配なく迎えた水曜日。
本日の秦野市議会は予算決算常任委員会(文教福祉分科会)が行われました。
昨日の総務分科会は傍聴でしたが本日は委員として出席。
教育部・こども健康部・福祉部が所管する予算に関するものが審議されました。
以下10項目の質疑を行いました。
インクルーシブな学校運営モデル構築事業費
研究指定を受け秦野支援学校と末広小学校の連携による学校運営モデル事業。こちらに関しては研究の成果と課題を各小中学校へと広げていくことで、子どもたちのみならず保護者や教職員も笑顔になれるような事業となることを期待しています。
乳幼児教育センター運営事業費
「育ちと学びをつなぐ架け橋期のカリキュラム」をもとに渋沢地区をモデル地区として実践研究をするとのこと。インクルーシブ教育推進の視点から「早期療育事業」「巡回相談事業」などの充実や教育部・市長部局の連携に期待しています。
小中学校施設改修事業費
市内小中学校の施設も経年劣化が進んでいます。本市には「公共施設保全計画」があり、保守点検による状況を総合的に勘案して改修校を選定しているとのこと。長きにわたる学校現場の経験からして、毎年のように各校から改修や修繕の要望が上がっても遅々として進まないということもありました。学校施設は地域の公共財であることから、適切な維持管理と十分な予算の確保に努めてほしいと思います。
公民館営繕工事費
各公民館も社会教育の拠点として地域に愛される施設ですが、こちらも小中学校と同様に老朽化が進んでいます。昨年度は大根公民館の空調が壊れ、長期にわたって利用できなくなったこともありました。公民館は避難所としての機能もあることから計画的な営繕をしていただきたいと思います。
こどもの未来応援事業費
こどもの居場所を運営する市民団体や、コミュニティ保育を実施する保育グループを対象に運営費の一部を補助 するものです。「こどもの居場所」や「コミュニティ保育」など異年齢で交流ができる場は、こどもたちの健全育成のみならず、地域コミュニティの再構築につながります。より充実したものとなるよう期待しております。
結婚支援事業費
総合政策課が所管していた事業がこども政策課へと移管されます。利用件数の見込みや、どのような事業効果を狙ってこども政策課へ移管されたのでしょうか。こども政策課が中心となったことで「結婚→妊娠→出産→育児」という流れを円滑に進められる狙いもあるようですが引き続き全庁的な支援をお願いしたいものです。
保育士等就労促進給付金
「保育士の確保」は全国的にも課題となっており、近隣市町でも同じような就労促進事業が行われています。正直、「奪い合い」と言っても過言ではありません。もちろん、金額だけではありませんが、他に秦野を選んでもらえる要素が見えないと残念ながら他のエリアと流れてしまいます。本市が実施する他の事業を組み合わせることで人材確保に繋げられないか提言しました。
医療的ケア児等支援事業費
「(仮称)入園・入学支援連携会議」の設置、既存の早期療育推進事業と、この医療的ケア児等支援事業に係る事業内容等を整理した上でコーディネーター委託料、新たに設置する会議に係る報酬を併せて予算が組まれたとのこと。園・学校・医療・福祉の関係者がチームとなることで対象となる子どもたちが地域で安心して生活が送ることができるよう期待しております。
低所得世帯支援給付金給付事業費
こちらは国の経済対策による低所得世帯に対する給付金支給事業。今後も担当課としても事務が大変かとは思いますが迅速かつ正確に支給を実施してほしいと思います。また、給付金の対象とならない生活困窮者や今後生活に困窮する恐れのある方たちの状況をしっかり把握することも大切かと思います。広い視野で全庁的に生活支援を行っていただきたいと考えます。
認知症サポーター等養成事業費
高齢化の進展により、認知症の人が増加していますが、認知症サポーター等養成事業費が4割減。理由は令和6年度に購入した教材が余り令和7年度の需用費が減額とのことでした。認知症になっても可能な限り住み慣れた地域で暮らし続けるためには、認知症についての理解を地域全体に広め、そして深めていくといことが重要だと思います。本養成事業のみならず更なる充実を求めたいものです。
委員会採決も行われ、議案第1号には会派「ともにつくる秦野」として「反対」しました。
まだまだ、子育て、教育、福祉に関わる予算は十分ではないという判断です。
議案第4〜6号には「賛成」いたしました。
明日は予算決算常任委員会(環境都市分科会)を傍聴します。