今日も大雨警戒という予報となった丹沢・大山の麓。
それほど強い雨は降らず胸をなで下ろしていますが千葉などでは大雨が降りました。
短時間に一気に大雨が降るので排水が間に合わない。
森林にも吸収しきれないほどの量の雨が降って被害が出てしまっている。
ここ数日の報告の通り秦野市内は弘法山周辺の被害が目立ちます。
さらには菩提の高梨茶園さんでも大きな被害があることを報道で知りました。
まず明確に認識しておきたいことがあります。
「これは自然災害である」ということ。
たしかに私たち人間は自然に手を加えながら生きています。
「乱開発による影響もあるだろう」
というような意見も当然あるのも納得できます。
それでも人は増え続け開発に頼らざるを得なかった歴史もあるわけです。
問題はここからです。
こういった災害が起きたときに私たちはどう行動するのか。
今回の大雨被害の現場で見えたこと、感じたことを記しておきます。
1.まずは「自助」というけれど…
自宅周辺の状況はハザードマップなどで確認している人も多くいるはず。
そして、大雨が降る前に準備をするのも当然やって来たことでしょう。
ところが、今回わかったことは自分たちだけで動けない状況があったこと。
「やろうにも身体が動かないし、若い頃のようにはいかないんだよ」
そんな声をあちらこちらで耳にしました。
2.地域の繋がり「共助」って…
消防車が出動して土砂崩れの対応に当たっていた金曜日の朝。
泥水が流れる中で近所の人たちが集まって避難誘導や土のうを積み上げる。
自治会の役員さんたちも出てきて作業に当たりましたがマンパワーが足りない。
高齢化率の高まりが非常時にも露呈してしまった形です。
道路を覆う土砂は雨が上がってから若者たちも混ざって一箇所に積み上げましたが…
これからの時代は「共助」がますます成り立たなくなるでしょう。
3.「公助」に頼ってばかりでは…
「自助」「共助」でどうにもならないのであれば最後に頼るのは「公助」
市役所等の公的機関に助けを求めるしかありません。
ところが「自助」「共助」なくして「何とかしろ!」と行政に訴えられても困るんです。
まずは半径100mくらいの地域コミュニティを充実させおくことが大切です。
今回のように数多くの場所で被害があった場合、行政では即時対応はできません。
もうひとつ…
鉄道や道路が不通となると職員の参集にも時間がかかります。
市内在住の職員だけで対応するだけではどうにもならないことも分かりました。
なんとかしたいのに手が回らないもどかしさ…
苦しい胸の内を明かしてくれた職員さんたちもいます。
これは学校も同じ状況なので改善が必要です。
職員採用などの見直しも検討すべきでしょう。
まだまだありますが、今日はこの辺で。
明日から第3回定例月会議がスタートします。