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弘法山麓のサッカークラブから見える秦野の課題って?

梅雨らしい曇り空となった丹沢・大山の麓。

夕方になる前に鶴巻小学校のグランドへ行って来ました。

「最近、監督が来ないんですよ!」

なんて声がラディッシュOBから聞こえてきて恩師に会いに…

10歳のボクにサッカーボールを転がしてくれた監督は健在。

大人になって同じ小学校で勤務したこともある尊敬する先生のひとり。

我が家のサッカーボーイズ3人もお世話になったクラブです。

「あら?GM!元気ですか?」

「監督、最近いないって聞いたんだけど…」

「あ!今日はいますよ(笑)」

いつもの朝礼台の前に座っている。

「おー!くわ!なんだ?」

「いやいや、監督、最近いないって聞いたから…」

「ちゃんといるだろ(笑)」

元気そうなのでホッとしました。

そのサッカークラブは正式名称「大根サッカークラブ」通称「ラディッシュ」

1977年創立、全日本少年サッカー大会へも出場歴のあるクラブです。

大根サッカー
秦野市で活動している大根サッカークラブです

当時は野球全盛時代であり、秦野盆地では「サッカー?」というような雰囲気でした。

日本全国で人気スポーツだったのが野球。

秦野高校野球部が県大会決勝まで進出したことも地元での野球熱に拍車をかけました。

甲子園出場をかけた決勝戦を見るためにUHFのアンテナが必要で…

地元電気店が対応に追われたのは有名な話です。

残念ながら東海大相模に負けてしまいましたが。

でも…

当時の大根小学校ではサッカーを広めたい先生たちが複数いらっしゃいました。

そんなこともあってラディッシュがクラブチームになり…

秦野盆地の中にも次から次へとクラブが立ち上がりました。

大根地区でも大根小学校から分離した広畑小学校にも広畑SCができ…

更に大根小学校から分離して開校した鶴巻小学校にも鶴巻ドラゴンズができた。

甥っ子サッカーボーイズの3名は鶴ドラ出身でお世話になりました。

更にラディッシュの下部組織として活動していたチビトラが東海ブレッズに。

広畑SCはメンバーの減少によりラディッシュと統合され旧大根村地区に3チームがあります。

それぞれのクラブが子どもたちのために頑張ってくれていることが正直に嬉しい。

LUNA SEA、天皇杯優勝選手、Jリーグレフェリーなど各界で活躍している人たちを輩出。

そこにサッカーボールがあったから生まれた数々の物語があるんです。

ところが、近年は困ったことも…

「サッカーをやりたいけれどやれない」

そんな声が聞こえてくるようになりました。

ラディッシュ、鶴ドラ、ブレッズと多くのクラブがあるのに…

それでも気軽に参加できないという子どもたちが潜在的にいるのです。

これはサッカーの話だけに留まりません。

ある程度、経済的な余裕がないと子どもたちがスポーツを楽しめない。

いわゆる習い事に参加したくても参加できないという子どもたちがいるということ。

「そりゃあ仕方ないでしょ」

なんて言う人たちもいますが本当にそうでしょうか。

どのクラブにも活動助成があり、どんな子どもたちでも安心して参加できる。

子どもたちがやりたいことを安心してやれる環境がある。

そんな環境を作るには何が必要でしょうか…

更に中学校部活動の地域移行にも大きな課題を抱えている。

「どうする?秦野」

皆さんと語り合いたい課題は山ほどありますね。

桑原まさゆき

1967年生まれ(57歳)
秦野市議会議員
文教福祉常任委員会/議会運営委員会
会派「ともにつくる秦野」
■詳しいプロフィールはこちら

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