2050年の人手不足を解消する施策とは?

少子高齢化が進む我が国において最大の懸念といえるのが「人手不足」です。

全国的に学校の先生が不足して新年度に必要数が揃わない自治体が多数あります。

本市においては必要な先生は揃ったとのことですが、この先どうなるかかは不透明です。

今日の朝刊にも介護人材が不足しており求人倍率は14倍だとありました。(読売新聞)

高齢化が加速する未来に向けて人手不足をどのように解消すれば良いのでしょうか。

考えてみたいと思います。

全国各地で何が起きているのか?

「今年度をもって幼稚園バスの運行を停止いたします」

地方ではバス運転手の高齢化が深刻でドライバーが見つからない事例があります。

路線バスが減便したり、タクシーが見つからなかったりするのも人手不足が一因。

集落から町の中心地へ人が出ていき、更には町から大都市への流出も止まりません。

学校統廃合も加速、文科省の報告によると年間約500校が閉校している状況です。

学校跡地を上手に活用している自治体も散見されますが、そのまま放置されていることの方が多い。

残された寂しげな校舎と閑散とした街並みを目にする度に寂しい気持ちになります。

国土開発と同時に広がった全国のリゾート地も衰退の一途を辿っています。

かつての人気温泉地でも廃屋が目立ち細々と経営を続ける宿も多くあります。

外国資本の雇われ宿主もおり厳しい営業が続いています。

「人がいない」「働く場所がない」地域からは人の影が消えていく。

見直したい地域の魅力と秦野市の現状は?

「このままでは私たちのまちが消えてしまう」

全国各地で危機感を抱く自治体は少なくありません。

「今がんばっても高齢者も子どもたちもいなくなるからね」

そんなあきらめの声も聞かれますが移住先では「長野県」や「山梨県」が人気です。

山や川、湖など豊かな自然に恵まれて美味しいものが揃っている。

清らなかな水と透き通った空気の下で子育てができることもあるでしょう。

私が関わった自治体でも教育移住者が一気に増えています。

こんな時代にあって周辺エリアには新たな商業施設や住宅が建設されている。

自治体のアイデア次第で人は集まるのです。

「秦野市への移住で十分でした」

横浜から転居してきた家族から嬉しい声をいただいたことがあります。

秦野市だって長野県や山梨県に負けない魅力があるのです。

丹沢・大山の自然に育まれ、農業も盛んで美味しい地場産野菜が手に入る。

都心から約1時間とアクセスもよく、豊富な地下水は全国的にも有名です。

子育てをするにも魅力的な地域だと思うのです。

人手不足解消のための2つのアイデア

「秦野はよー、もうダメだんべよー」

「オレらがいなくなったら空家も増えんべ」

「後からつくった学校だっていらなくなんべよ」

こんな声が聞かれるようになりました。

たしかに空家問題も年々深刻になり、児童生徒数も一気に減少しています。

だからといって手をこまねいているわけにはいきません。

もちろん、本市としても新たな魅力づくりにも励んでいます。

新東名高速道路の開通もありハード面の整備計画も進行中です。

交通アクセスがよくなることで多くの人たちが本市を訪れることができる。

通勤や通学にも好影響があるかもしれません。

それでもリスクもあることを忘れないようにしたいものです。

せっかくハードを用意しても使う人がいなかったら意味がありません。

では、どうすればいいのか。

アイデアは2つ。

1.毎日ワクワク通学できる学校にしよう!

魅力的な学校があると子育て世代の移住先候補になります。

昨今は一部の私立小学校やオルタナティブスクールが人気。

新たな学びのスタイルにチャレンジしている公立小学校にも注目が集まっています。

本市では「学びの基盤プロジェクト」などが進められていますが構造転換には至っていません。

「子どもたちが自ら学ぶ、ワクワクする学校づくり」へ大胆な改革を期待したい。

他の自治体で研修に関わる私からもヒントは惜しみなく提供します。

2. 医療従事者を増やそう!

医療現場で働く人たちは比較的教育移住がしやすいようです。

前述の私が関わった自治体でも多くの医療従事者が引越してきました。

医師や看護師、介護士、薬剤師などは地方でも人材不足。

全国どこでも働ける職種は重宝されるものです。

まずはここから始めてみたらどうでしょうか。

「2050年の人手不足を解消する自治体施策とは?」をお届けしました。
皆さんのアイデアも是非お聞かせください。

追伸
令和7年第1回定例月会議一般質問が終わりました。
最終日は議案や陳情について討論や採決が行われます。

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