一杯のラーメンが目の前に。
丼の周りをチャーシューが覆っている。
その名も「ひまわりラーメン」
細く刻んである葱もアクセントになっている。
いつもの味なんだけども…
今日は、このラーメンに刻まれた歴史を感じずにはいられませんでした。
ここの店主との付き合いは53年になります。
ボクが小さな頃から、いろんなことをやっていた。
富士通に勤めていたのに喫茶店を構え最後はラーメン屋に。
店だけでなく首都圏やアジア各国のイベントにも出かけていた。
祖母が他界した時にはバンコクにいて緊急帰国。
車で1時間ほどかかる新幹線の駅へ迎えに行ったことを思い出します。
やがて大きな店から、より自宅に近い所へ店を移す。
ラーメンだけじゃなくて定食も始めた。
コロナ禍だって地元の人がやってくる。
「今は夜は自粛もあってやめてんだ」
と言いつつ…
「お客さん途切れないと疲れんだ。歳だからな」
そう笑う店主を見ながら…
「あと何回、ここで食べられるのかな」
そんなことを考えてしまうのでした。
人はやがて命を終えるのだけれど、なんか寂しいよね。
人生の大先輩たちと、もっと話をしたり遊んだりしておこう。
会いたい時に会えなくなるからね。
美味しいラーメンに感謝。