ずいぶんと前から予定されていたPeaceful Schoolのワークショップへ行って来ました。
昨夏、オランダへ一緒にいった仲間たちと共に過ごす貴重な一日。
オランダでのこと、日頃の教育活動などをふりかえりながら多くの学びを得る時間をいただきました。
学校は、民主的シチズンシップを果たす重要な拠点
リヒテルズ直子さんは、「学校はなくてはならない民主的シチズンシップの練習の場である」といいます。
そもそも学校そのものが多元社会で、市民になる練習をするフィールドとしては最適だということ。
その中で、子どもたちは安全を保障され、失敗が許される環境で試行錯誤しながら学ぶことができる。
「こういった環境を保障することが、これからの学校には急務なのでは?」と私も感じて取り組んでいるところです。
サッカーの指導でも同じようなことが言われている
2000年以降だと思うのですが、日本サッカー協会はどの競技団体よりも早く指導者ライセンス制度を見直しています。
指導者に対して、「オープンマインド」であることや、子どもたちの発育発達や指導者のあり方、指導法について説いてきました。
子どもたちをどう見るのか、トレーニングをどのようにオーガナイズするのか。かなり細部にまでこだわって指導指針を作成しています。
その中で子どもたちは安全を保障され、失敗が許される環境で試行錯誤しながらプレーができる。
これって重要なことですね。
画一的ではなく多様な学びの場を提供するコミュニティへ
人には、いろいろな認知方法があり、言語で理解できる子もいれば映像で理解できる子もいます。
何を使って学習するかは、その子のパターンによって本当は違うはずです。
サッカーでも、ドリブルが得意な子もいれば走り回ることが得意な子もいて多種多様です。
彼らが、プロ、アマチュアのサッカープレイヤーとして成長するには、それぞれが違うアプローチが必要になります。
学校教育とて同じですよね。
ICT機器を準備したり、操作ができる教具を用意したり、視聴覚教材を潤沢に用意するなど、その子にあったアプローチがたくさん用意される必要があります。
ただ、学校には予算がありません。
だからこそ、地域住民や関連企業などと連携をはかることも必要なのだと思います。
これからの「学校」というコミュニティ、みんなで創造していきたいものです。