俳句に親しもう【小学校3年国語】

俳句を楽しもう 教育

俳句を楽しもう

突然ですが…

たまには学習の様子を紹介します。

3学期の2日め。

新春らしく「俳句」の学習からスタート!

4月から4人~5人で向き合って学んでいます。

学習に取り組む時には、

個人→チーム→全体→個人

の流れを基本とします。

課題について個人で考え、チーム・全体で共有して深め、個人でふりかえる。

というスタイルで、ほぼ統一されています。

IMG_4898.JPG

制限時間を設ける時には、プレゼンタイマーをセットするのもスタイルです。

さて、今日の流れはこんな感じ…

1.指導用CDを聴く

いつも前触れもなく突然流します。

子どもたちはスーッと静かに聴き始めます。

教科書を開く子もいれば、そのままの子も…

いつも始まりは突然に、作品を全て聞き終わったらインストラクションへ。

2.「俳句に親しもう」について学ぶことを理解する

これから学ぶのは「俳句」であること。

「俳句」とはどんなものかを知り、親しむ。

本時のゴールは、「俳句」とはどんなものかを知ること。

まずは、聴いてみて気づいたことを共有します。

3.気づいたことをノートに書けるよう指導用CDを再び聴く

「俳句」って何だろう?

気づいたことをノートに書き出すために、再び指導用CDを聴く。

聴いているうちにメモを取る子どもたちもいて、それぞれの工夫が見られます。

このあたりは、今までの経験が生かされている感じ…

実にいい空気が流れています。

嬉しいですね。

4.気づいたことをノートに書き出す(7分)

一気に書き始めます。

教室には鉛筆が走る音しか聞こえません。

おまけに、みんなで共有することがわかっているので丁寧です。

「やるじゃないか…」

机間巡視、共通している部分や子どもたちの気づきをチェックします。

いろいろあるもんです。

子どもたちの発見に、ちょっぴり驚いたりもします。

五・七・五になっていることや季節について言及している子が多数ですね。

予想通りです。

5.チームで気づいたことをシェア(3分)

各チームでノートを回し読みしたり、フリートークをしたり…

さまざまな教科でやっているので、スムーズにノート交換をしています。

フリートークは活発で、もっと話したい感じが残りました。

まあ、足りないくらいがちょうどいいんです。

でも、もう少し、長めの時間設定でも良かったと素直に反省です。

6.ギャラリーウォークで気づいたことをシェア(3分)

これもいつもやっているのでスムーズに歩き回っています。

時間制限があるので、サッと回って頭に入れる必要がありますがずいぶんと慣れた様子。

より広く友だちの気づきにふれることができるギャラリーウォークです。

新たに発見できることや、自分のノートをバージョンアップする種を探します。

こちらも、少し時間が足りないくらいが丁度いいと思っています。

7.気づいたことをノートに追記(4分)

シェアした内容をもとに修正したり加筆したりします。

おかげで、ノートは見やすくしっかりとたくさん書ける子が増えました。

常に見せ合うことも想定しているので丁寧に書くようになっているのもグッド。

8.俳句について気づいたことを全体でシェア

気づいたことを、どんどん発表してもらいます。

ノートの記述があるので、テンポ良く出てきます。

(主な気づき)

五・七・五になっている

リズム感がある

季語がある

句読点がない

昔風の言葉が多い

読むだけで自然や様子が想像できる

俳句に親しもう

いろいろ出てきますが、板書したのは「五・七・五」と「季語」のことだけにしました。

まずは特徴的な2点を理解してもらいたいからです。

9.季語をさがす(3分)

「俳句とはなんぞや?」

ということを理解したら、季語をさがす活動へ。

わりとすんなり見つけることができています。

さすが…

ゆさゆさと大枝ゆるるかな 村上鬼城

雪とけて村いっぱいの子どもかな 小林一茶

山路来て何やらゆかしすみれ草 松尾芭蕉

青がえるおのれもペンキぬりたてか 芥川龍之介

ひっぱれる糸まっすぐや甲虫 高野素十

さみだれや大河を前に家二軒 与謝蕪村

赤とんぼ筑波に雲もなかりけり 正岡子規

いなびかり北よりすれば北を見る 橋本多佳子

名月を取ってくれろと泣く子かな 小林一茶

遠山に日の当たりたる枯れ野かな 高浜虚子

冬菊のまとふはおのが光のみ 水原秋桜子

スケートのひもむすぶ間もはやりつつ 山口誓子

子どもたちが悩んでいたのは、

さみだれや大河を前に家二軒 与謝蕪村

「さみだれ」がイメージできなかった様子です。

とここで時間となりました。

「俳句」とはどんなものかを知ることは概ね達成できたかと実感しています。

子どもたちの学ぶ姿に成長を実感。

よりよい学びの時間となるように、しっかりとサポートしたいと思います。

 

【次回以降の予定】

ありきたりですが…

俳句を音読、暗唱、言葉の響きや俳句独自のリズムを味わう

好きな俳句を選んで「四季のしおり」をつくる

自分で俳句を作ってみたり、地域にゆかりのある俳句を読んだりするなど、様々な方法から選んで俳句に親しむ

しっかりと俳句に親しみましょう。

 

【参考になるウェブサイト】

ジュニアのための俳句入門

Screenshot of homepage2.nifty.com

俳句の歴史や用語の解説など、とてもわかりやすく書かれています。

ご参考まで!

 

【おすすめプレゼンタイマーiPhoneアプリ】

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とても便利なタイマー、私のクラスではこれなくして学習はできません。

オススメです!

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