卒業式までに、あと何回の席替えができるでしょうか。
ボクのクラスでは、日直が一回りしたら席替えをします。
36名の在籍なので18日で席替えがやって来ます。
簡単に言ってしまえば、くじ引きです。(笑)
「そんな自由な感じの席替えで大丈夫?」
「子どもたち同士でトラブルにならないの?」
「学習の妨げになったりしないの?」
なんて心配されることでしょう。
でも…
結論から言ってしまえば大丈夫ですよ!
なぜ頻繁に席替えをするのか?
4月に出会う子どもたちにとって二度とない一年です。
約200日という時間を36名の仲間と一緒に過ごす。
教室には、それぞれ違う背景を持った子どもたちがやって来ます。
同じものを見ていても違って見えることだってある。
そんな違いを感じながら日々を過ごしてくことになるのです。
だからこそ、頻繁に席替えをしてお互いを理解する。
時には対立を生むこともありますが、それは相互理解のチャンスです。
「なるほどなあ、そんなふうに感じるんだね。」
「○○ちゃんは、こういうのが好きだけど、あんなのはイヤなんだね。」
お互いを理解することは、みんなが安心して過ごせる教室への第一歩です。
「シャベリカ」で席替えを続ける理由
「シャベリカ」はトランプにお題が書かれているカードです。
ボクのクラスは4人組が対面する形で着席しているので9チーム編成。
4つの座席には、記号が割り振られていて男女2名ずつを基本とします。
まずはトランプの機能である数字と記号が活躍します。
みんなでワイワイと机を動かしたら、今度はおしゃべりを開始。
カードに書かれているお題について話します。
それぞれに違うお題が書かれているので話題に事欠きません。
席替え後、即おしゃべりをすることでグッと距離が縮まるのです。
もうすっかりと慣れた子どもたちは、今日も賑やかでした。
「てつがくおしゃべりカード」で対話が深まる
シャベリカのお題を話し終えたら、「てつがくおしゃべりカード」の登場です。
チームで1枚のカードを引いて、そこに書かれているテーマについて対話する。
正解を探すというよりも、それぞれが思いついたことを口にしてみる。
どんな意見も肯定的に聞くというルールで、どんどん対話が進みます。
これがこれで子どもたちは楽しいようで、ひとしきり終えると別のカードを求めます。
「もう、おしまい!」
と言わなければ止まりません。(笑)
ちょっと難しいお題もありますが、それはそれで楽しんでいる。
教室のあちらこちらから笑い声も聞こえる幸せな時間です。
圧倒的な対話量が子どもたちの絆を強くする
常に4人組で座り、サークルベンチに集まるのが日常。
そんな子どもたちは、自然に話すことが大好きに…
「圧倒的な対話量」は子どもたちの絆を強くします。
今日の席替えでも、子どもたちの成長の証を見ることができました。
なんとも自然な感じで話す姿は最高でした。
どこまで進化して卒業を迎えるのか…
楽しみです。
Good Luck.