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「キーワード」に関する誤解やズレはないか?

秦野から見る富士山

昨日の雨で真っ白になった富士山を望むことができた丹沢・大山の麓。

秦野市議会は第4回定例月会議一般質問の2日目となりました。

会派「ともにつくる秦野」では原聡議員、田中めぐみ議員が続けて登壇。

昨日は古木勝久議員(代表)と私も午前中に登壇したので会派の一般質問は終了です。

さて…

それぞれの議員が自らの課題意識をもとに行う一般質問。

日々の活動の中で市民の皆さんからの声を聴くなどして質問を考えるので多種多様。

一人ひとり着眼点が違ったり、同じキーワードでも見方が違うので勉強になります。

と同時に、「キーワードに関する誤解やズレはないか?」気になります。

今日、とても気になったのが「不登校」に関する認識。

同じ三文字なのに執行部と議員間でズレがあるように思うのです。

執行部と言っても首長部局と教育委員会でもズレていることでしょう。

もちろん、それぞれの議員も「不登校」に関する景色の見え方が違うようです。

その原因はこちらの項目にあると思うのです。

不登校の原因

○学校が原因の不登校 いじめを除く友人関係をめぐる問題 9.2%
○家庭が原因の不登校 親子の関わり方 7.4%
○本人が原因の不登校 無気力、不安 51.8%

令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

この「無気力、不安」という項目を選んでいるのは誰か…

「やる気ないし…」「なんかイヤだし…」と子どもたちが答えているのではありません。

この項目を回答するのは先生たち、つまり担任の解釈によるものなのです。

それを各校で集計して報告という流れになっています。

長年、当事者だったので、こちらの項目にはずっと違和感がありました。

ちなみに…

楽しければ子どもたちは学校に来るんです。

その本丸はズバリ「授業」ということも教育関係者は知っています。

授業が魅力的なものであれば子どもたちは目を輝かせて食らいつくんです。

もちろん、授業がつまらなければ一気にトーンダウンして無気力に。

つまり…

学校そのものが「無気力、不安」の原因となっているんです。

子どもたちのせいではありません。

ちなみに…

不登校に該当する子どもたちも多種多様です。

放課後になると友だちと当たり前のように遊んでいることもあるのです。

「学校に来なければ授業について行けないから勉強もできないでしょ」

そう思う大人たちも多いかと思いますが…

学校以外でも学習は可能な時代ですから、テストをすれば高得点という子もいる。

ネット上にある教材で簡単に理解してしまう子どもたちも多くいるのです。

「個性を尊重しましょう」

そんなことを言いながら子育てや幼児教育を受けてきた子たちが学校へ来る。

よっていろんな個性が際立った子どもたちがいるのは当たり前の時代。

変わらなければならないのは、私たち大人の認識なのではないでしょうか。

そんなことを思う秦野市議会第4回定例月会議一般質問2日目でした。

明日は3日目、一般質問は最終日、追加議案審議も行われます。

桑原まさゆき

1967年生まれ(57歳)
秦野市議会議員
文教福祉常任委員会/議会運営委員会
会派「ともにつくる秦野」
■詳しいプロフィールはこちら

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