そろそろ梅雨入りかと思うような雲に覆われた丹沢・大山の麓。
本日は「令和7年度国道246号バイパス建設促進議員連盟」の総会・研修会が行われました。
本議連は厚木市、伊勢原市、秦野市、中井町、大井町、松田町、清川村の議員100名で構成されています。
会場は伊勢原市文化会館小ホール。
小学校教諭時代には何度も訪れたホールは何とも懐かしい空間でした。
ここへ来ると懐かしい面々と再会することができ何だかホッとします。
開会前には元同僚と最近の状況を情報交換。
伊勢原、秦野、どちらの子どもたち、先生たちが笑顔でありますように。
ホールでは高校の同級生である伊勢原市長とも言葉を交わして開会を迎えました。
総会
総会は粛々と進行されました。
議案は6つあります。
議案第1号 令和6年度活動報告について
議案第2号 令和6年度収支報告及び監査報告について
議案第3号 令和7年度・8年度役員改選について
議案第4号 令和7年度活動計画(案)について
議案第5号 令和7年度収支予算(案)について
議案第6号 決議(案)要望書(案)について
議事は滞りなく承認されました。
来賓紹介では萩原鉄也伊勢原市長、高橋昌和秦野市長からもご挨拶がありました。
この建設には両市のみならず、関係市町村との連携も欠かせないことを再認識。
研修会

総会後は「道路行政を取り巻く最近の話題について」と題して研修が行われました。
担当は国交相関東地方整備局横浜国道事務所・川崎国道事務所です。
5項目について学ばせていただきました。
1 道路法の改正について
2 首都圏広域地方計画について
3 国土強靱化実施中期計画の策定について
4 厚木秦野道路
5 国道246号新善波トンネルの進捗状況等について
特に昨年8月末の10号による大雨災害に関わる新善波トンネル崩落のその後が気になりました。
2日間の雨量が8月平均の2倍であったことにより雨水が溜まり斜面が耐えきれなかったとのこと。
今年の天候も気になりますが、早期に全面復旧されることを期待したいと思います。
国道246号バイパス(通称:厚木秦野道路)建設促進概要
目的
- 交通渋滞の緩和
現在の国道246号の慢性的な交通渋滞を解消し、交通の円滑化を図ります。特に厚木市、伊勢原市、秦野市を通過する区間の混雑緩和が期待されています。 - 利便性の向上と広域ネットワークの形成: 東名高速道路、新東名高速道路、圏央道(さがみ縦貫道路)と相互に連絡し、県内交通の利便性を向上させるとともに、高規格道路の広域的なネットワークを形成します。これにより、地域活性化や物流の効率化に寄与します。
- 交通安全の確保: 現道の交通混雑を緩和することで、交通事故の減少も期待されます。
- 災害時の代替路・緊急輸送路の確保: 大規模災害時(例:南海トラフ巨大地震)に東名高速道路が通行止めになった際の代替路線としての機能が期待され、防災対策上も重要視されています。
事業区間と規模
- 全体計画区間: 厚木市中依知~秦野市八沢(約29.1km)
- 主な構造: 4車線(標準幅員20.5m)、設計速度80km/h。インターチェンジ及びジャンクション8箇所、料金所8箇所が計画されています。
進捗状況と事業化状況
国道246号バイパスは複数の工区に分けて事業が進められており、既に事業化されている区間と、まだ事業化されていない区間があります。
(事業化済区間)
- 厚木地区(約3.6km):2001年度事業化
- 伊勢原地区(約4.8km):1998年度事業化
- 伊勢原西~秦野中井(秦野地区、約5.2km):2014年度事業化
(未事業化区間)
上記以外の区間が未事業化であり、総延長29.1km中、未事業化区間は15.5kmにのぼります。
全線開通までは遠い道程のようです。
各工区では、用地取得、埋蔵文化財調査、橋梁下部工事、トンネル工事などが進められています。
建設促進活動
関係自治体(秦野市、厚木市、伊勢原市、中井町、大井町、松田町、清川村など)は連携し、「国道246号バイパス建設促進協議会」や「国道246号バイパス建設促進議員連盟」などを組織しています。これらの団体を通じて、未事業化区間の早期事業化と、事業化済区間の早期整備に向け、国や関係省庁に対し継続的に要望活動を行っています。
期待される効果
- 渋滞緩和による時間短縮と環境負荷の軽減
- 地域経済の活性化(県内外とのアクセス性向上、企業誘致の促進)
- インフラ施設の長寿命化(迂回路確保による大規模改修の実施容易化)
- 災害時の安定的な交通確保
このように、国道246号バイパスは、神奈川県央地域の交通インフラの強化、地域活性化、防災機能の向上に不可欠なプロジェクトとして、関係機関や地元住民の期待を背負って建設が推進されています。
参考まで。