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地域と神社、米と酒、私たちの自治とは?

朝は小雨がぱらつき、冬の寒さとなった丹沢・大山の麓。

一昨日は半袖で過ごせるような天候だったので対応するのが大変です。

体調管理には十分に気をつけてまいりましょう。

今日は朝の活動から始まり電車と徒歩で移動しながら各地を回ってまいりました。

毎月第4日曜日は「はだのおそうじたい」
北矢名児童館前の空き地を利用して開催
どぶろくは神事とも大きな繋がりがあります
鶴巻温泉駅前は大盛況でした

古来から神社に人が集まるのは収穫祭の意味合いがあります。

稲作など秋の実りに感謝して各地で神事が執り行われています。

この時期に行われる新嘗祭なども代表的なひとつですね。

酒造りも神事と密接な関係があります。

どぶろくの歴史は古く、飛鳥奈良時代に行われていた、豊作の祈願や収穫への感謝を示す場において、米から作った白く濁った酒を神様に捧げるという風習がありました。このお酒を「どぶろく」と呼んでいました。

どぶろくって何? – 中能登町観光協会

収穫を終えて酒造りに取りかかり醸された酒を神様に捧げつつ分かち合う。

古来から伝わる大切な文化なんですね。

地域で同じ川の水を使い田畑で作物を育てる。

同じ山や川、海で狩猟や採取をしながら食料を分け合う。

私たちはそうやって長らく遺伝子を繫いできたわけです。

そういったことからも「どぶろく特区」として認められたことには大きな意味があります。

地域住民同士の繋がりが薄いと言われる現代。

旧来から住んでいる人たちと新たに引っ越してきた人たちに溝があることもある。

最近では旧来から住んでいる人たちでさえ自治会から脱会する人が後を絶ちません。

高齢化による影響が大きいとのことですが何とかしたい問題です。

自治会への加入率が低下すると地域との繋がりが薄い人たちが増えていく。

すると市政への関心も薄くなっていくので投票率も下がる一方となる。

もっとも…

地域の商店ではなく市外からやって来る大手チェーン店にお金が流れる。

スマホから遠い世界の情報ばかりを持ってきて足下を見ない。

そんなことが当たり前の時代ですから仕方のない側面もあるかもしれません。

しかし、そんな現状は私たちの住民自治にも多くの課題を突きつけてきます。

「自分たちの町は自分たちでつくる」

というような気概が失われてしまい消費者のようになってしまう。

何でも行政にお任せでは暮らしを守ることはできませんよね。

一気に人口減少へと向かう前に何とかせねばならない自治意識の向上。

地域と神社、米と酒が呼び水となって多くのことを考えることができました。

関係者の皆さまに感謝いたします。

桑原まさゆき

1967年生まれ(57歳)
秦野市議会議員
文教福祉常任委員会/議会運営委員会
会派「ともにつくる秦野」
■詳しいプロフィールはこちら

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