梅の開花を後押しするような暖かな丹沢・大山の麓。
それでも明日は寒波到来とのことで寒暖差に要注意です。
さて本日の研修会は…
「大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会研修会」
なんと協議会の名前でも21文字もある。
息継ぎが難しいほどに長い名のつく研修会です。
会場は伊勢原市総合体育館の2階会議室。
関係市町村の議員さんで埋め尽くされました。
年々、鳥獣被害は深刻度を増しています。
改めて「鳥獣被害」とは何かを確認してみます。
鳥獣被害とは、野生の鳥や獣が農作物や森林、水産資源などに与える損害のこと。
鳥獣被害対策コーナー:農林水産省
近年、鳥獣被害は深刻化・広域化しており、農林水産業に大きな影響を及ぼしています。
特にシカ、イノシシ、サルなどの大型哺乳類が被害の主な原因となっています。
秦野周辺ではハクビシン・アライグマ等による被害も報告されています。
もちろん、ツキノワグマの出没情報も。
では、どんな対策方法があるのでしょうか。
一般的には3本の柱があると言われています。
鳥獣被害対策には、個体群管理、侵入防止対策、生息環境管理の3本柱があります。
鳥獣被害の現状と対策 – 農林水産省
個体群管理とは、鳥獣の捕獲や避妊などによって、適正な個体数を維持することです。
侵入防止対策とは、柵や追い払い装置などによって、鳥獣が農地や漁場に侵入するのを防ぐことです。
生息環境管理とは、鳥獣の餌場や隠れ場を減らすことで、鳥獣の生息密度を下げることです。
今日の研修の中では生息環境管理にあたる部分が強調されていました。
荒廃農地が増えて人里と野山の協会が分かりにくくなりました。
放置される果樹を狙って鳥獣たちが群がることは当然のことですね。
そして、その鳥獣対策は、私たち市民も担い手のひとりです。
鳥獣被害対策は、市町村が中心となって行われています。平成19年に成立した「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」(鳥獣被害防止特措法)に基づき、市町村は被害防止計画を策定し、鳥獣被害対策実施隊を設置して、総合的な取り組みを行っています。国や都道府県は、市町村に対して財政支援や権限委譲、人材確保などの支援措置を講じています。
鳥獣被害防止特措法に基づく鳥獣被害対策実施隊の概要 – 農林水産省
このような法律もあります。
特に専門人材の確保は重要ですが、正規雇用している自治体は全国的にも少ないようです。
本市の状況や見通しについても注視してきたいと思います。
鳥獣被害は、農林水産業だけでなく、生態系や地域社会にも影響を与える重要な課題。
対策には、行政や農林漁業者、狩猟者、消費者など、さまざまな関係者の協力が必要です。
鳥獣との共生を目指して、効果的かつ持続的な対策を進めていきたいものです。