ちょっぴり蒸し暑く山々も雲で覆われていた丹沢・大山の麓。
天気予報を見ても明日から一週間は晴れの日が多い。
梅雨も真夏に向かうには必要だと思うのですが。
さて…
6月に入ると気になるのが教室の状況です。
ボクが見てきた世界観ですが、だんだん荒れてくるのがここから。
4月当初は子どもたちも緊張感があるのでおとなしい。
5月連休明けもまだまだ大きな問題はおきません。
授業参観、学級懇談会、家庭訪問などあるのもこの時期。
運動会が行われることもありました。
最初の2ヶ月を乗り切ってプール清掃を始めようかという頃…
綻びが見えてくる教室が出てきます。
「○○くん、どうしようもなくて…」
と吐露する声が職員室で聞かれるようになります。
あれこれと手を打ちますが、残念ながら子どもたちはどんどん離れていく。
「一つひとつ対処しているのに問題は増える一方なんです」
と夏休みに向けて更に辛い状況になってしまう。
「くわさん!どうすればいいですか?」
って聞かれたときに、ボクはこう伝えました。
「そうだなあ。校庭に咲いている紫陽花でも眺めようか?」
「・・・・・」
きっと意味不明だったことでしょう。
でも…
ちゃんと理由があるんです。
懸命になって何かに対処しようとすると自分の行動ばかりに目が行く。
つまり、子どもたちから何が見えているのかを忘れてしまうんです。
一言で言えば「みる」ということを忘れてしまう。
全体をみる・・・鳥の目
寄ってみる・・・虫の目
流れをみる・・・魚の目
反対からみる・・・こうもりの目
この4つの目を使いながら最適解を出し続ける。
そんなことをするための一歩が紫陽花を眺めることなんです。
もちろん、紫陽花に限るわけでもありません。
「自分の行動で子どもたちを変える」のではなく…
「子どもたちの視点から自分の行動を変えていく」ということ。
そうすることできっと子どもたちに笑顔が戻ります。
もちろん、あなたも。