妙高市にて単元内自由進度学習を見つめる。

梅雨明け以降、雨が降らない日々が続き、節水が呼びかけられていた上越地方。

田畑への影響も心配ですが新井南小学校からは美しい田んぼの光景を眺めることができました。

本日は共同研究者として関わる新潟県妙高市にて開催された研修会に参加。

今回は講師でなく研修を受ける側として参加をさせてもらいましたが、とても良い一日でした。

午前中の研修会場は新井中央小学校。

単元内自由進度学習に取り組む先生たちが授業を構想する時間。

講師は東京学芸大学の佐野亮子先生です。

【個別最適な学び】3つのステップで進める「単元内自由進度学習」 | みんなの教育技術
子供が自ら学習計画を立てて自分のペースで進める「単元内自由進度学習」。この学習方法の研究を20年以上行い、全国の学校の指導に当たる東京学芸大学非常勤講師・佐野亮子先生に「単元内自由進度学習」の特徴や準備の仕方、進め方、教師の関わり方などを伺...

単元内自由進度学習で大切なことは「ひとりで学ぶ力を身につける」こと

冒頭の佐野先生からの一言にハッとさせられました。

ボク自身の実践を振り返ると…

「ひとりで」→「チームで(2人から4人など)」→「みんなで」→「ひとりで」

というサイクルで「学びの個別化」と「協働的な学び」を融合した授業づくりをしてきました。

結果的に「学級経営」へポジティブな影響があるので講演でも幅広く話をしがち…

「ひとりで学ぶ力を身につける」という大切な視点がフワッと伝わってしまうことがあるのです。

そうだった!「ひとりで」に最終的に行き着くことを強調せねば!

と思った次第です。

また、市内各地から集まった先生たちの実践も聞かせていただき有意義な時間となりました。

午後は妙高市文化ホールで行われた「妙高市教育研究会 夏の一斉研修」へ。

午前中に引き続き、佐野亮子先生に加え、加賀市立動橋(いぶりはし)小学校の先生たちによる講演。

前半は佐野先生から「子どもを真ん中に据え、自立と共生の心を育む授業づくり」についてのお話。

個別最適な学びが求められる背景や単元内自由進度学習の効果など、改めて整理する時間となりました。

動橋小学校の先生たちからは、子どもに委ねる学びを進めてきた庄小学校の話からスタート。

「そろえる」教育から一人ひとりを「伸ばす」教育へ

加賀市が「一人ひとり違う多様な子どもが集う教室」を変革しようとしてきた実践のお話です。

「大きな成果もあったものの他校でもできるのか?」

そんな疑問を抱きながら異動先となる動橋小学校でも新たなチャレンジが始まっています。

3日で意識を変える。3週間で環境を変える。3ヶ月で授業を変える。

この校長先生の熱い気持ちが教職員に伝わって、あっという間に世界が変わったこと。

子どもたちの姿にも変化が現れ環境設定の重要性を改めて実感しているようでした。

庄小学校と動橋小学校の2つの学校を経験してわかったことには…

どんな子もどんな学校でもできる
環境が整えば誰でも自分で学べる
学びが苦しい子を想定した丁寧な準備が鍵

とのことでした。

そうそう!環境設定って本当に大切なんですよね。

2学期からは全校で単元内自由進度学習にチャレンジするようで注目です。

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夕刻からの懇親会では複数の学校から先生たちが集まって話が弾みました。

それぞれの学校での取り組みをオープンにシェアする文化が広がっていきそうです。

着実に、一歩ずつ歩みを続ける先生たちの姿に感動しながら学び多き時間となりました。

ありがとうございました。

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