伊勢原大山で感じた「感応」と「身体性」

2025フォレスト大楽大山合宿

久しぶりに雨音がしてホッとすると同時に大雨となり不安も募った日曜日の朝は伊勢原大山で迎えました。

毎年恒例のフォレスト大楽の夏合宿。

今回の講師は…

武術とからだの稽古人、笹井信吾さんです。

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この2日間で感じたことは山ほどあるので、ムリにまとめようとせずに書いておきます。

「感応」

「感じる」と「応じる」がワンセット。

この「感じる」というのが少々厄介です。

ある事象に対して「今、ボクはこう感じている」と思ったことがあっても、それはウソかもしれません。

正確に言えば「感じたことにしている」とも言えそうです。

自分のミートポイントまで十分にボールを引きつけることなく打ちにいってしまうような…

納得するまでに至っていないのに「応じる」へ進んでしまう。

内心と発言が乖離しているような状況に陥ることに気づかないでいることもあるかもしれません。

俗に言う「良い子」たちが成長するにつれて壊れていくのは「応じる」が優先されているからなのかも…

「内面から感じる」

外側からのシグナルをキャッチして、小さな子どものように自分が感じていることを大切に扱う。

そのために大切なことは「点ではなく全体をボンヤリと眺めるような感覚」でいること。

ボクらが生きる上でも、もちろんスポーツや教育の現場でも「感じる」は本当に大切です。

「Don’t think ! Feel !」

ブルースリーの名セリフですが、この時の少年のように「応じる」ことばかりに集中してしまいがち。

「感じる」「応じる」はワンセットですが、まずは十分に「感じる」ことから始めたいものです。

「身体性」

人間は自らの身体の存在を理解して使うことで、世界を認識したり行動したりする能力を持っています。

スポーツの世界にも十分すぎるほどに触れてきたはずなのに、身体性を理解しきれていない自分に気づかされました。

笹井さんの稽古では、「意識を置く場所を変えることで動作が劇的に変わる」という体験ができます。

例えばバレーボールのジャンプ…

「腕を振り上げて跳ぶ」のではなく「腕を振り上げながら腰椎を引き上げる」というような意識で跳んでみました。

すると何だかいつもより足裏やふくらはぎなどに負担がかからずスッと腰が持ち上がります。

実際のプレーではコートで検証してみたいと思います。

ジョギングする動作でも「足が地面に着く」を意識するのではなく「足が地面から浮いている」と意識して走る。

すると明らかに「足が地面から浮いている」方が動きが軽やかになっていきます。

こちらも長い距離を走った際の負荷はどのようか検証してみたいと思います。

サッカーではポストプレーで相手DFに足を出させない身体の使い方があることも知りました。

本当にちょっとしたことなのですが、とても不思議な体験ばかり…

「腰椎」を意識すると力強く俊敏な動作ができるようになりそうです。

より「感応」するために

「よし!これを見てやるぞ!」「よし!絶対に打ってやるぞ!」「よし!必ずゴールを決めるぞ!」と意気込むと…

力が入りすぎて結果もイマイチなんてことがよくあります。

そんな体験を通して見つけた世界が「ボンヤリとキャッチ」することでした。

教室の子どもたちをボンヤリと見つめると、それまでに気づかなかった情報をキャッチすることができます。

スポーツの現場でもボールばかりを追いかけていると全体感がつかめないのと似ています。

この2日間の体験は、「ボンヤリとキャッチ」に確信を持てる時間にもなりました。

ただし…

まだまだ「感じる」ことについては高感度にしていく努力が必要だと強く感じています。

そのためには何をすればいいのかと考えると…

今日の場合で言えば雨が「屋根を叩く音に耳を傾ける」なんてこともいいかもしれません。

今回も楽しい合宿でした。

皆さん、ありがとうございました!

【9月はオープンキャンパス】

Forest大楽
Mission:人と地球を癒して未来の子どもたちに渡す
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