教育事業を手がける方から質問を受けました。
桑原さん、教師に必要な力って何ですか?
あえて「○○力」で表現すると。
あっ…
ボクは何を大切にしてるんだろうな?
そんなことを考えつつ、ちょっとまとめてみました。
(観察力+傾聴力+思考力+創造力+表現力)×チャレンジ
式にすると、こんな感じになると思っています。
1.まずは観察力を高めてみよう!
子どもたちの状況を把握することは何よりも大切です。
何ができて、何ができないのか。
どんなことに取り組もうとしているのか。
ノートに書かれていることや発言などから、できる限り情報収集を行います。
背景にも注目しながら、事実を捉えることが大切です。
スポーツの場面でも、チームに何が起こっているのかを考えることができます。
花を眺めたりするのもボクにとっては観察力アップに繋がっています。
美味しいお酒を飲むときも(笑)
目の前にあるのものに愛情をもって興味関心を持つことからスタートです。
2.たくさん話を聴くことで一緒に考えてみよう!
子どもたちが何を思っているのか。
どう考えて課題を解決しようとしているのか。
まとまらない話も聴きながら、一緒に考えていく感じです。
たくさんの対話を繰り返しながら現状を明らかにしていきます。
その上で、どうやって課題を解決するのかを見い出していく。
何よりも傾聴を大切にした対話が基本です。
終わりがありませんが、とにかく対話!
3.いろんな分野から学んで思考力を鍛えよう!
ある程度、子どもたちの現状を捉えることができたら打ち手を考えます。
どんなアプローチで進めるのか。
何ができるのか。
何ができるようになっていて、どんな感情になってもらいたいか。
子どもたちには、それぞれ個性があるので方法も千差万別です。
ありとあらゆる角度から考えていく必要性があります。
日頃から教師自身が思考する時間を持つことも大切。
教師自身が好きなことに興味を持って没頭できると思考力アップに繋がります。
4.好きな分野で楽しみながら創造力を高めよう!
教育以外の事柄に触れること、趣味の世界で学ぶこと…
楽しみながら、ありとあらゆる分野から学びの場を創るアイデアは生まれます。
私の場合は、どうやってもスポーツの世界が結びついてしまいます。
子どもたちが気持ちよくチャレンジできるための空間づくり…
スタジアムづくりみたいなもんです。
子どもたちの状況は、思った以上に進化していたりもする。
毎日、お天気のように変わったりもするので毎日がスクラップ&ビルドです。
前日までの固定観念を捨てては、事実を見つめて解決策を探る。
そんな繰り返しなので、創造性も大切です。
5.シンプルにポジティブに表現してみよう!
目指すゴールはどこなのか。
ゴールに到達したら、何ができて、どんな気分になっていたいか。
どのように目指すのか。
時間、仲間、空間を意識しながら確認して進みます。
板書を含め、シンプルに表現できることは大切です。
教師って話しすぎるんです。
順番に説明しなかればいけないと思っているのかもしれませんね。
若い頃のボクもそうでした。
とにかく一生懸命にしゃべるし、たくさん板書する(笑)
できる限りシンプルに表現すると、子どもたちをより観察することが可能になります。
どうやって伝わっているかも理解できますから、表現力も磨かれていきます。
6.ちょっとした勇気をもってチャレンジしよう!
いろんな分野、人から学んだことを即座に取り入れてみる。
まずは、やってみる。
やってみて、上手くいったら更に進化させつつ継続させる。
上手くいかないことは、どうやれば上手くいくのか考えて再チャレンジする。
時には、即座にやめる。
変なプライドは捨てて、どんどんやってみることです。
教師自身のチャレンジは、子どもたちに伝わります。
「伝染する」と言ってもいいくらいです。
学びの場だけではなく、生活のありとあらゆるシーンでチャレンジすることも大切。
楽しみながら自身を持ってチャレンジし続けたいものです。
(観察力+傾聴力+思考力+創造力+表現力)×チャレンジ
以上、「教師に必要な力って何だろう?」のお話でした。
Good Luck.