待望の書がKindle版で発売になりました。
イエナプラン教育に関する3冊の本です。
「イエナプラン」という言葉を知っている人もいれば、知らない人も多いでしょう。
ボクの感覚でいえば教育関係者でも知らない人が多いと思います。
ところで…
最近の研修スタイルに変化を感じませんか?
一昔前、研修といえば講義型ではありませんでしたか?
黒板やホワイトボードを背にして、講師が語り続け、受講者はノートを必死にとる。
そんな感じだったと思います。
でも、最近はワークショップスタイルが増えています。
前に立っているのは、講師ではなくファシリテーターです。
ちょっとしたインストラクションはありますが、自分たちで進めていくスタイルです。
課題を洗い出し、理想の姿を思い描き、解決に向かう手立てを考えて、行動へつなげていく。
個のアイデアが大切にされていて、対話を繰り返しながら進んでいく。
社会の急激な変化に対応するためにも、対話を重視し共に解決することが求められています。
「イエナプラン教育」のエッセンスは、これからの私たちに重要な示唆を与えてくれます。
「共に生きる」とは、どういうことなのかを深く考えることもできます。
抵抗がある人もいると思います。
でも、既存の教育手法や学校教育が全くダメだという視点ではありません。
取り入れられるところから実践してみてほしいと思います。
「イエナプラン教育」を学ぶことを通して、これからも教育を共に考えていきたいものです。
そして、これからの社会の在り方も一緒に語り合えたらと思います。
ぜひ、ご一読のほど!
読みながら小さな実践からスタートしましょう。
子どもたちのために。
そして、あなた自身のために!
本書はイエナプラン教育についてもっと深く知りたいと考えているすべての方のために書かれたものです。学術的な書物ではなく、イエナプラン教育の実践をやさしく記述しています。本書は以下の3冊(シリーズ)から構成されています。
〈1〉イエナプラン教育ってなに?(イエナプラン教育 共に生きることを学ぶ学校1)
〈2〉イエナプラン教育をやってみよう!(イエナプラン教育 共に生きることを学ぶ学校2)
〈3〉イエナプラン教育と共に歩む(イエナプラン教育 共に生きることを学ぶ学校3)現在すでに、イエナプラン教育という新しい刷新的な教育理念の元で仕事をしている方たち、または、これからそこで働こうとしている方たちが、自分が受けもつ学級をもっとイエナプラン教育らしくし、また、自分の学校を今以上に、生と学びの共同体にするための様々なアイデアやヒントを本書から得ることができるでしょう。また、保護者の方々も、イエナプラン・スクールは何を目指し、それをどう実践しようとしているかについて、より良く理解できるようになると思います。そしてもちろん、本書はイエナプラン教育に関心をもつ、さらにもっと多くの読者に対して、オランダのイエナプラン・スクールが理想として志しているもを、具体的に示しています。
日本語版訳者(一般社団法人日本イエナプラン教育協会 特別顧問)リヒテルズ 直子氏より
オランダで2014年に発行された本書は、オランダでイエナプラン教育を学ぶ若い学生の必読書であるとともに、オランダ・イエナプラン教育協会に参加している学校の教員たちにとっても必携書として愛読されている。今回、翻訳版としては第1号として、日本語版が出版されることとなった。オランダの教員向け教科書という性格のため、オランダ教育制度を基盤として書かれている箇所が散見されるが、日本人読者にとってわかりにくいと思われるところには訳者註を施しているので、参照しながら読まれたい。