3月末で退職された2人の元校長先生を囲む会がありました。
どちらも、教育の現場でお世話になった方たちです。
いつも笑顔が絶えず、持ち前の明るさと気配りで優しく接していただいておりました。
もちろん、厳しいご指摘もありましたが、それはそれで心遣いがある。
激動の40年を歩んできた先輩たち
ちょうど、私が子どもの頃に出会った先生たちが定年を続々と迎えています。
振り返ってみると、先生方が歩んでこられた40年近くは激動の時代。
70年代、オイルショックを乗り越えて子どもだった私が気がついたときは、列島改造論が闊歩して道路がバンバンできました。
なんだかすごいことになっていると、津南や会津へ帰省するときには感じたものです。
80年代、バブルで都心は地上げラッシュ、中高生だった私たちの周りもモノであふれかえっていました。
気がつけば、どんどん「個人の時代」へと入り、モノを共有することを忘れかけた時代へと移行してしまったのです。
90年代、バブルがはじけて少しずつ子どもたちが未来に夢を持てなくなってきました。
家のローンが払えなくなり突然転校してしまったり、失業してしまった親とつらい思いを抱えた子どもたちと向き合ったりもしてきた時代。
21世紀に入り、ますます経済は低迷し、何が正解かわからなくなってきました。
政権がコロコロ変わり、この先なにが起こるのだろうか?私たちはどこへ行くのだろうか?という時代です。
そんな40年間、子どもたちを支えてきてくれた先生方には、感謝の言葉しかありません。
先生たちから学んだことを大切にしながら、更に精進しようと思います。