二重の笠雲がかかる富士山が見えた丹沢・大山の麓。
どうやら大晦日は天気が荒れるらしい。
穏やかに元旦を迎えられるだろうか。
花が少ない時期、大きなピンク色の花をつけた樹木は目立つ。
「これって山茶花(さざんか)?それとも椿(つばき)?」
「それは山茶花でしょ!」
「いやいや椿だって!」
「これどっちなんだ?調べてみよう!」
なんてやり取りをしていた子どもたちを思い出す。
「花びらが落ちるのが山茶花で、花ごと落ちるのが椿」
そんな曖昧な記憶を辿りながらパシャリ。
「似ているけど違うもの」は世の中にたくさんある。
そんなことは分かっているはずなのに、どういうわけか同じように見てしまう。
「子ども」っていえば大きな分類でしかなく、一人ひとりは違う人間だ。
同じ家庭で育つ兄弟姉妹だって、似ている部分はあれど全く違う。
親子だってDNAは引き継いでいるが全く違う。
ところが…
そんなことを忘れて自分と同じように思ってしまう節がある。
ちゃんと意識しておかないといけない。
例えば…
自分と子どもを同一視するなんてことが起きる。
親として子どもを見て歯がゆい思いをするようなこともある。
子どもからしたら親から知らず知らずにストレスを与えられる。
これから年度末にかけて受験という厄介なものがある。
一生懸命に勉強している子どもたち、そして支える親たちへ一言。
「似ているけど違うんだ。あなたは唯一無二の存在ってことを忘れないでね」
良い年末をお迎えください。