日に日に春を感じることができる丹沢・大山の麓。
もうすぐ進級する子どもたちは今日も元気に登校。
そんな子どもたちの最近のお気に入りは通称「チームモード」
4人で机を向かい合わせにするアイランド型。
コロナ禍にあり封印されていた机配置のひとつです。
「話し合いながら進められるのがいいよね」
「みんなでやるってのがいいんだよね」
「やっぱ楽しいじゃん」
と好評です。
4人がみんなで同じことをやっているかというと…
全く違うのです。
それぞれの子どもたちが学びたいように学んでいる。
算数が得意な子はどんどん教科書のページをめくります。
通常8時間扱いの単元は2〜3時間ほどで終えちゃう。
一方、算数に苦手意識をもつ子は8時間をフルに活用します。
もちろん8時間で終わらない子もいます。
それでいいんです。
学ぶスピードはそれぞれなんですから。
市販テストだって、それぞれのタイミングでやればいいじゃない。
「いやいや、それじゃダメでしょ」
という声も聞こえてきますが、本当にそうでしょうか。
「決められた時間で解けなければだめ」
そんな声もあるし、10年程前はボク自身もそう思っていました。
でも…
時間内に終わらないけれど満点を取る子もいるんです。
じっくりゆっくりと問題を解いていく。
丁寧に進めるので間違いがないのです。
でも…
「それじゃあ、受験には向かないでしょう」
という声もありました。
たしかにそうかもしれませんが…
学ぶスピードを意識することは無用なストレスを生み出します。
「みんなより遅いからダメだー!」
なんてこともある。
誰かと比較して自己肯定感がさがる。
「バカだから…」
という思いをすり込んで勉強嫌いを生むのです。
ボクら大人がやってはいけないことは…
子どもたちの自信を奪うこと。
不要なレッテルを貼って子どもたちを評価するのも御法度。
枠内に収まっている子が良い子で、はみ出た子は悪い子というのもダメ。
そもそも枠内に収めてしまったら既製品みたいな結果しか出てこない。
だからこそ、子どもたちそれぞれの学ぶスピードを大切にしてほしいのです。