目の前に3つの小さなカップがある。
欲張っても50mlがいいところだろう。
全てちがう銘柄の日本酒が入っている。
2月11日は建国記念の日。
皇紀2686年なのだそう。
「口噛み酒(くちかみざけ)」
米を口で噛んで唾液の酵素で糖化させる。
最古の酒の形として有名だ。
巫女によって「口噛み酒」が造られることは、
新開誠の「君の名は。」でも有名になった。
というのが日本酒を飲む理由ではない(笑)
バブルの頃、日本酒は厳しい時代を迎えていた。
あまり美味しい酒が街中では飲めなかった。
焼酎ブームに押されて蔵は桶買いされていった。
1990年代後半だったと記憶している。
「土産土法」
その土地の米と水を用い、その土地の人が、その土地の伝統的な手法で醸す。
「会津娘」が打って出た。
そして、日本酒ブームを迎えたことを喜んだ。
「日本酒は國酒である」
お世話になっている酒屋の父ちゃんは言う。
米どころの酒は旨い。
都心のスーパーには売ってない酒は魅力的だ。
地域に愛されて紡ぐ歴史がある。
水を大切にし、田んぼを守り、酒を造る。
その循環を守ってきた伝統がある。
この3つの酒も味わい深い。
どんな人たちが関わって醸されているのだろうか。
カップの中には地域愛がある。
感謝してありがたくいただこう。

