初めて「青春18きっぷ」で旅に出ました。
JRの普通列車に乗って自分と向き合う大切な時間でもあります。
最初の目的地は新潟…
ボクらの子ども時代、総理大臣と言えば田中角栄さんでした。
角栄さんにも、きっといろんなことがあるでしょう。
でも…
角栄さんの掲げた日本列島改造論によって、新潟は東京に近くなりました。
自動車が我が家にやって来た頃、三国峠を越えなくては新潟には入れません。
ドライブインで休みながら運転する父は大変だったはず…
関越自動車道ができたらトンネルを越えたら越後湯沢です。
バブルの頃には、空前スキーブーム…
4WDでスキー場を目指す人が絶えませんでした。
そして、田園地帯に似合わないリゾートマンションが建設されます。
新幹線が開通すると「手ぶらで日帰りスキー」なんてものも登場。
確かに便利だけど、ホントにこれでいいのだろうかという時代を生きてきました。
雑誌やテレビに出てくるライフスタイルに憧れて、みんな同じになっていく。
流行に乗り遅れていくのが怖くて、本来の自分ではない自分を演じてしまう。
そんなこんなで病んでいく。
そんな時代に振り回されてきたんじゃないかと思うのです。
古くからあるものが疎んじられ、薄っぺらな新しいものだけに飛びついていく。
古くからある伝統や文化は捨ててしまう。
そして、自分たちが何者なのかを忘れてしまう。
もちろん、新しい風は必要です。
だからといって、日本中が同じになる必要はないのです。
その土地にしかない文化や伝統は大切にしたいもの…
そこにある当たり前の日常を見つめ直すことで、魅力を再発見できるはずです。
地方が大都会をモデルにしたって意味はありません。
地方には地方の良さがある。
人も同じ…
みんなと同じになる必要はない。
他人の基準ではなく、自分の基準で生きていけ。
そんなことを教えてもらう旅でした。
さあ、次はどこへ行こうかな。