開校して子どもたちが登校した日数は「11日」
毎日、目の前で繰り広げられる物語は映画のようです。
池で遊んだり、サッカーボールを蹴ったり…
ごっこ遊びを楽しんだり、本を読んだり…
喧嘩してるかと思ったら仲良く遊んでいたり…
それはそれは濃密な時間が流れています。
「え?まだ11日なのか?」
ちょっとビックリするくらい目の前で起きる出来事はスピード感にあふれています。
集まる
大日向小学校は新設校であり兄弟姉妹以外はお互いを知らない子たちばかり…
保護者同士も同じで全国各地からやって来た。
さらにワールドワイドなメンバー構成で多様性に富んでいます。
それぞれが違う物語の中で生きてきた人たちが集まっていることを実感できる。
生まれ育った環境も思想も違う。
そんな人たちが集まると最初は遠慮がちな気がするんだけど大日向小学校は違う。
当初から個性が出まくっている感じがするのです。
ここへ少しずつ遠慮がちだった子も緊張がほぐれて来た様子が見受けられます。
「サークル」の効果って大きいよね。
いわゆる従来の教室だと、ここまで一気に個性が見えることはないと思います。
「集まる」ってことは大切だなって再認識。
つながる
「サークル」になって顔が見えると少しずつ繋がりが生まれます。
「ボクはサッカーが好きです!」
「あ!ボクも!」
「じゃあ、体育館でサッカーやろうぜ!」
「くわまん!サッカーやってるから来てねー!」
そんな具合にサッカーコミュニティが生まれ「サッカー部募集」の張り紙へ。
「おー!なんかいるぞー!」
「え?どこどこ?」
「よーし!つかまえよー!」
という具合に池コミュニティが生まれて水中生物委員会が誕生。
図書館プロジェクトとか特別教室クリーンプロジェクトとか…
いろんなコミュニティが自然発生的に生まれているのが面白い。
子どもたちだけではありません。
保護者同士も同様です。
ガラス越しに子どもたちを眺めるコミュニティ。
大日向食堂でゲスト用Wi-Fiを使いながら仕事をするコミュニティ。
自主的に学童クラブを立ち上げようというコミュニティ。
お互いの顔が見えるような繋がりをつくる動きがあるのです。
いろんな場面で繋がりが見えることが本当に嬉しい。
共に創る
まだ11日なのだけれど…
子どもたちだけじゃなくて保護者同士も繋がりが見えるのって凄いです。
こういうのってなかなかないなって正直に思うのです。
お互いの距離感が近いのっていい。
そして、子どもたちと一番の接点があるグループリーダーたち同士も距離感が近い。
とにかくよく話す。
ちょっと羨ましい(笑)
さらに養護の先生とか自然体験の先生とかバスの運転手さんや事務職さんとか…
はたまた大日向食堂の皆さんとか地域コーディネーターさんとか…
たくさんの人たちがいるのだけれど、みんなの距離感が本当に近いので助かる。
そして、当然のように保護者と先生たちの距離感も近い。
毎日、いろんなことを話している。
そこに地域の人たちも絡んでくれるのが更にありがたい。
まだ始まったばかりなのに、もう何年もやっているかのような錯覚を覚える。
そこにはまさしく「共に創る」光景があるのです。
「ひとつのサッカーボール」に集まって始まる物語がある。
それが広がって今やサッカーは世界的なスポーツになった。
「ひとつの学校」に集まって始まる物語がある。
それが広がって世界中の子どもたち、そして大人も幸せになったらいいよね。