校内研究の一環として授業を公開しました。
研究テーマは、「豊かに関わり合い共に学び合う子ども」
今回は、5年算数「単位量あたりの大きさ」でチャレンジです。
自分のペースで進める学びの時間
算数の時間、子どもたちは自分のペースで学んでいきます。
新しい単元なったら、教科書を読んで概要をつかみます。
「どんな学習をするのか?」
「どうやって学ぶのか?」
「何時間で単元を終えるのか?」
確認したら、子どもたちは学習をスタートします。
一斉授業ではなく、個別に学習が進んでいくのです。
子どもたちにアンケートをとってみると…
「自分のペースで学べる算数は好き」
と35名全員が肯定的に捉えてくれています。
個人→チーム→みんな→個人というサイクルで回り続ける
まずは個人でチャレンジしていきます。
算数が得意な子どもたちは、グイグイと問題を解いていきます。
苦手な子どもたちは、首を捻りながら汗をかいています。
「この問題、そもそも何をやるんだろう?」
という文章の理解から悩み始めます。
「ねえ、これってどういうこと?」
「うーん、たぶんさ、こういうことなんじゃないかなあ?」
「ということは、式はこんな感じかな?」
「そうなんじゃない?計算してみようか。」
という感じで友だちと話を始めます。
ほぼ全員が引っかかる箇所が出てくると、みんなで確認することになります。
そこで、初めて私が登場します。
「みんな、ここで悩んでいるみたいだね。」
「こんな感じで考える人たちと、こんな感じで考える人たちがいるね。」
「さて、どうしよう?」
なんて言いながら子どもたちと対話をしながら一緒に考えていきます。
習得すべき重要事項は、この場面で確認します。
確認したら再び個人で汗をかいて問題にあたります。
「個人→チーム→みんな→個人」というサイクルが延々と回り続けるのです。
日常を貫くコンセプトがあること
何をするにも「個人→チーム→みんな→個人」というサイクルで考えることを大切にしています。
子どもたちは、日常的に多くの課題に直面します。
友だちとのトラブルだったり、給食や掃除当番中の問題だったり…
そんな課題をみんなで解決していこうというスタイルを貫いています。
「自分のアタマで考えて行動すること」
これが何よりも重要です。
子どもたちが自らの意見を持つことからスタートして、自分というベクトルを外に広げます。
そこで、友だちと意見の相違点を認識しながら対話を繰り返す。
お互いの意見を安心して話し合えるように実践を試みています。
4人組で日常的に過ごし、サークルに集まって対話をする場面を用意するのです。
圧倒的なコミュニケーション量によって、お互いが安心してチャレンジできるようになる。
「自分からチャレンジできるって楽しい。」
「みんなで解決していくのって楽しい。」
そのために、ホワイトボードの活用やワークショップのようなスタイルを取り入れています。
「授業中だけでなく日常を貫くコンセプトが大切だ!」
とボクは実感しながら、さまざまな実践にチャレンジ中です。
これから先生たちとの研究協議となります。
どんなフィードバックをいただけるのか楽しみです。
45分1本勝負、ボクのやっていることをできる限りシェアしたつもりでいます。
これからの学校を担う先生方にとって有意義なものになっていたら幸いです。
新たな気づきや新たな視点が生まれ、今後のクラスづくりに生かせますように…
ボク自身も進化の途中です。
一緒に学んでくれたら嬉しいです。
– Challenge - - Respect - - Smile –