一昨日のどんど焼きの最後は竹炭の火を見ながら語らいあう時間となりました。
みんなで火を囲んでゆったりとした気分で話す。
火をつけてパチパチと大きな音を立てていた時間とは全く違う空間がそこにはありました。
「じんわりとあたたかい空間」
何とも心地のよい空間でした。
「さあ、俺についてこい!」
熱血ぶりをアピールすることがいいと勘違いしていた若かりし頃がありました。
常に自分が中心にいて子どもたちの前に立ち続けていた頃です。
「熱い先生だったよね。」
30を過ぎて、すっかりと大人になった教え子たちから評されることがあります。
でもね…
その頃の私は完全に独りよがりで、みんなのことはちゃんと見えていなかったのだと思う。
そう考えると申し訳ない気分にもなります。
だんだん違和感をおぼえるようになり、やがて前に立つ自分が苦しくなった。
ジュニアサッカーの現場でも同様に、指示しまくるベンチがイヤで仕方がなかった。
そんな中で出会った多くの皆さんから学んだことは「そっとそこにいること」
まずは、自分の机を教室の後ろに置いてみました。
ベンチでも黙って子どもたちのプレーを見つめるようになった。
たしかに担任・コーチとしての私はいるのだけれど、できる限り存在を消したいと…
そして、イエナプランとも出会って立ち位置もすっかりと変わりました。
「教える人から共に学ぶ人へ」
燃えさかる炎のように子どもたちの前に立つことをやめて、じんわりとあたたかい火に。
ずっとそんな存在でいたいし、そんな空間をめざしていたのだなと思うのです。
誰といるときも「じんわりとあたたかい空間」を感じられるようにしたいものです。
学校やスポーツチーム、ありとあらゆる人が集まる空間は「あたたかい」ほうがいい。
そのためにはリスペクトが必要かなあ。
そんなことを思うイチゴの日。