「春の自然をさがす」という下学年のブロックアワーの時間。
とある子が玄関脇に腰を下ろしてスケッチブックを開いていました。
「お!チューリップ咲いたもんね。」
「そりゃあ、描きたくなるよねえ。」
「色鉛筆でチューリップを描くのも楽しいよなあ。」
なんて勝手な想像をしていたボク…
「お!何を見つけたのかな?」
と声をかけてみたら意外な答えが返ってきました。
「ほらー!タンポポ咲いているでしょー」
「え?そっち?」
すっかり興味関心はチューリップにありと思っていたボクの期待は大外れ。
「そうか…オオイヌノフグリっていう子もいるかもなあ。」
なんて妙に納得させられたのでした。
「ここでは、きっとこんなところに目が行くはずだ。」
なんてボクらは勝手に思い込んでいる節があります。
同じような光景を自分のフィルターで見てしまうことによるズレ。
どこが気になるかは、その子次第なんですよね。
「一人ひとりの興味関心からはじめる。」
ボクの興味関心から、その子を見ていたことを恥ずかしく思いました。
人は誰もが別のアングルを持っていることを忘れないようにしたいよね。