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早く職員室から退出するために

時短術

時短術

ニュースでも取り上げられる学校の先生たちの超過勤務

ボクの勤務校でも若手の先生たちを中心に夜9時近くまで残っていることもある。

ちなみにボクは定時を回ると帰ることにしています。

「もう帰っちゃったよ。」

なんて言われることもあるでしょうがササッと職員室から退出してしまいます。

家に帰ってもやることがあるので早く帰らないと大変になってしまう。

ただ、それだけのことです。

でも、早く帰宅するためにやっていることもあるんです。

ちょっとしたことなんですが…

参考になれば幸いです。

 

何も考えずに目の前の仕事をこなすだけの日々

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小学校の先生は、学級担任として子どもたちと接する人がほとんどです。

自分のクラスのことは、ひとりで何から何まで全部やらなくちゃいけない。

若い頃のボクもそうでした。

プリントやテストの丸つけ、ノートのチェック、図工の絵や書道の作品掲示…

学級通信を書いたり、校務分掌の資料を用意したり…

教材研究だって教科書を目の前にしてひとりで何とかしようと悩む日々。

とにかく一生懸命にやっていました。

家では、保育園のお迎えも行かなくちゃならないし夕飯の用意もしなければならない。

共働きなので時間に制限もある中、家にたくさんの仕事を持ち帰っていたものです。

子どもたちと一緒に早々に眠って、夜中の2時に起きて丸付けとか…

これじゃあ昼間に良い状態で子どもたちを接するわけがありません。

とにかく何も考えずに目の前の仕事をこなすのに精一杯だったんですね。

 

24時間、戦えると思っていたらカラダがおかしくなった

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「24時間、戦えますか?」

バブル世代のボクら…

CMで歌う時任三郎のように戦うビジネスマンがカッコイイと思っていました。

そもそも体育系のボクは、何から何まで気合いと根性で乗りきろうと奮闘する日々。

子育て、仕事、プライベート、とにかく何でもやる。

夜中の2時に珈琲を淹れてチョコを食べる。

ストレス解消のためにビールを飲みまくり、食べまくる。

そうやっているうちに体重も増え続けていきました。

膝がおかしくなって、肩甲骨周りがおかしくなって頭痛に悩まされたりもして…

とにかくいろんなところがおかしくなっていきました。

自分で時間もカラダもコントロールできないのに、子どもたちに話しても説得力なし。

これじゃあ、どんどん悪くなる一方だと危機感が募っていきました。

そんな時に助けてくれたのは、子育ての先輩たちであるオバチャンたちでした。

 

やりたいことをやるために限りある時間を生み出す工夫

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当時は、16:15に退出が認められていたのでオバチャンたちは早く帰って行きます。

相談しようにもいなくなっちゃう。

週1回の学年会では長いこと話しますが、それ以外はノンビリ話すなんてことはありません。

ちょっとした時間に話をするしかないのです。

職員室から教室へ行く数分の間とか、5分休み、中休み、昼休み…

「後で学年会あるからいいよね。」ではなく…

すきま時間でどんどん決めて進めていくのです。

オバチャンたちの教室では、提出物をチェックする仕組みもありました。

ボクは、自分で集めて自分でチェックしていたのに…

単純な話ですが、ノートを提出したら子どもたちが自分で名簿に丸をつける。

これだけの時間でもバカになりません。

よくよく考えてみると子どもたちと一緒にやれることってたくさんあるものです。

プリントを配る。教材を運ぶ。実験の準備をする。

何かのついでにやる文化もありました。

例えば、冬場の給油…

とあるオバチャン先生は、灯油を両手に持って階段を上がってきます。

自分がやるついでに他の先生たちの分もできないかと考えているのです。

灯油庫の鍵を取りに行って教室で給油して鍵を返却するのにも時間がかかります。

こういった部分を一緒にやってしまうことで全体の時間を生み出すのです。

オバチャンたちは動線も意識していました。

どこかへ行くついでに何かできないかと常に考えているのです。

帰宅する時間が近づくと、ただ職員室へ向かうだけではありません。

途中にある更衣室で上着を手にしてからやって来るとか…

些細なことかもしれませんが、これで2分は違います。

そして、何よりも凄いのは探す時間を極力減らすことです。

職員室と教室には、同じ種類の黒、赤、青のボールペン、丸付けペンが置いてあります。

いつも定位置にあって、すぐに作業に入れるようになっています。

何でもサッと出せる工夫があったのです。

ボクもあれこれ真似をして長いことやってきました。

若い先生たちにも少しずつ伝授しないといけませんね。

すぐに職員室から消えてしまうオッサンの技(笑)

やりたいことをやるために限りある時間を生み出す工夫…

まずは、できるところから仕組みづくりをしてみましょう。

Good Luck.