先生の姿が黒板の前にない…
そんな教室があるんですね。
黒板を使って授業するのが当たり前なんじゃない?
算数だったら…
今日のめあてを書いて、例題の解き方を教えて問題に取り組んで。
子どもたちの様子を見ながら全員で答え合わせ。
そして次の問題へと進んでいく。
それが授業なんじゃないの?
こちらで書いたように担任は子どもたちと混ざっています。
教室のあちらこちらをウロウロと歩き回っている。
一体この担任は何をしているんでしょう?
小さなホワイトボードを何やら書きながら説明している。
子どもたちからのメッセージにうなずいている。
時には、教科書やノートにスタンプを押したりプリントの○つけをしたり…
ウロウロしながらやっていることはシンプルです。
子どもたちの学習進度をチェックしたり、どこに引っかかっているのか分析したり…
或いは、子どもたち同士のナイスサポートを見つけてみたり…
黒板の前で喋っているだけだと、子どもたちの様子は見えにくいものです。
一斉授業だと教壇の前と子どもたちのエリアに境界線みたいなものが見えてしまう。
みんなが前を向いていると後ろの方はよく見えません。
でも、ベンチのある教室では子どもたちの距離がグッと近くなります。
子どもたちがベンチにやって来て、先生の横に座って質問している姿も多く見られます。
マクロではなくミクロの視点でのやり取りがしやすくなるのです。
先生がウロウロしやすい教室になっているからこそできる観察と支援…
子どもたちの距離感を大切に学ぶ時間を進めていきたいものです。
以上「ウロウロしながら先生がしてること」のお話でした。