50歳を迎えた2月。
今までの人生を振り返りつつ、常に進化し続ける人でありたいと思っています。
いろんな人に出会って学ぶことばかりの40代でした。
まだまだ未熟な自分がいることを痛感しながらもエキサイティングな日々。
ようやく自分が分かってきたような気がします。
50歳になって吹っ切れた。
自分が何者であるかも分かってきた。
人生の折り返し地点ともいえる2017年の2月を境に進化のスピードは上がっています。
今まで以上にココロもカラダも更にバージョンアップしたいと思っています。
本当にたくさんの子どもたちを含め、出会った皆さんに支えられている。
皆さんに感謝しながら人生という名のボールは転がり続けます。
最大のライバルは、キングカズだと勝手に思っているボク…
“サッカー人として” 2017年02月17日(金)掲載
50歳 きょうが一番幸せ
50歳といえば、ブラジルにいた20代のころに現地で見たペレ生誕50年記念試合を思い出す。FKに往年の切れはない。でもそれが見事にゴール。GKに手心を感じたのはともかく、引退して10年以上過ぎていた「キング」は大丈夫なのかなと、気が気でなかった。
26日(2月26日)で同じ年齢を迎えるにあたり、心配することでもなかったなと、今は思うね。
23歳でブラジルから帰国したとき、当時33歳で動き回れるラモス瑠偉さんは何者なんだと不思議だった。50歳現役など想像もできず、40歳、45歳のときでもイメージは沸かなかった。「カズ、いつまでやるの」「やめたらどうするのよ」。皆さん、思っていることでしょう。僕も聞きたいです。考えているのは先のことより目の前の一日なので。
50歳の自分から20歳の自分へ教えられることがあるとすれば、「自分に集中しろ」ということかな。20代は悩む年ごろだ。「この監督では使ってもらえないのでは」「出場機会を求めて移籍した方がいいのでは」。若いうちは悩めるだけ悩んでいい。でも悩むだけで立ち止まっちゃダメだ。あれこれ考えるより、自分が今日の練習で全力を出すことだけを考えるんだ。環境がどう、監督がどう、ライバルがどう……。違う、人は関係ない。誰でもなく自分が、この日にいいプレーをするためだけにやる。
30代前半は、僕からみればまだ若い。無理も利く。「自分はもう年だ」など感じなくていいと伝えたいね。30歳を過ぎた某選手から「最近、疲れが抜けない気がするんです」と相談されたから、アドバイスしたんだ。「気がする? まあ、気のせいだよ」。
しっかりした生活、体調維持を心がければ30代半ばでも十分やれる。僕も年齢を気にもしたけど、徒労だったもの。考えすぎるとよけいにそうなる。“気のせい”にしちゃうことも大事なんだ。自分で自分の固定観念など作らなくていい。
100歳でも元気な方々を紹介する番組を見ていたら、皆さん示し合わせたようにおっしゃる。「人生で今が一番幸せ」。その通りで、Jリーグ創設のころの20代が一番かというと、そうでもなく、今日、今向き合う一日が最も充実していると素直に思える。50歳はまだ5合目、見習いのカズです。http://www.kazu-miura.com/column/detail/?article=235
進化する50歳、今後ともよろしくお願いします。
みなさん、2月もお疲れ様でした。
Good Luck.