「豊かさとは何か」を読んでから、改めて現代社会について考えています。
私たちは、経済至上主義の中でメディアに踊らされいろいろと余計なものを持たされている。
よく考えると生きて行くには、別になくてもいいんじゃないというものをたくさん抱えています。
私もいろいろ持っています。
大型TV、iPhone、ノートPC…
これらのものは、あったら便利なので活用していますが、生活必需品かといえば違いますよね。
いざとなったらなくても何とかなります。
世間は、「これを買ってハッピーになろう」「時代に乗り遅れるな」と購買をあおり、テレビ番組では「トレンド」と称して新製品を宣伝しまくる。人々は貪欲なので、どんどん欲しがる。悪循環…
これらの余計なものにお金を使い粗末な食事を摂っているとしたら本末転倒ですよね。
数年前にカリフォルニアで観た光景は、まさにそれ。
自動車で食べ放題の店へやって来て、とんでもない量の食事を摂る肥満の人々。
物質的には豊かなのかもしれませんが、食事に関する意識は貧弱なのは否めません。
PCと向き合って、あるいはゲーム機と向き合って動かずに長い時間を過ごす。
おまけに粗末なジャンクフードばかりを食べて肥満になる。
これではいけないと思っているところに、新しいゲームや商品が登場して画面から離れられなくなる。
多忙な親は、ゲームで遊ぶ子どもたちが、眼前にいるのでとりあえず安心している。
また、自分もスマホでSNSにはまって子どもたちとは会話もしない。そして、いい加減な食事を出す。
どう考えたって幸せな光景ではありません。
自然と向き合い、画面の向こうにいる人ではなく眼前にいる人と向き合ってこそ人生は豊かになる。
動いてきちんと汗をかいて心地よい肉体疲労が残って眠りにつく。そんな毎日を過ごしたいものです。
流されず、日々に感謝し、今あるものを大切に生きていきたいと思います。
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