新潟生まれの父が、タウンニュースを見てつぶやいたのを会津生まれの母が聞いて連絡がありました。
そこで実現した70歳を超えてからのJリーグ初観戦です。
私や弟がサッカーに出会ってから既に36年も経っているのに、少年サッカー以外は観戦したことがない両親。
はたしてスタジアムでどんな感想を持つのか興味深い時間となりました。
湘南のタオルを買いつつ密かに故郷新潟を応援する父
新潟県中魚沼郡津南町にルーツを持つ父は、15で東京へ出てきて高度成長期を突っ走ってきた世代。
新潟と言えば、関越自動車道や上越新幹線が整備されて今や日帰りが可能です。
でも、30年ほど前はとても田舎で東京からは遠い場所でした。
国道をひた走り、三国峠を越えて六日町から十日町経由で津南へ入る。
そんな遠かった故郷の新潟への愛着はやっぱり強いのです。
アルビレックスサポーターが「新潟!」と連呼するのを聞いて「いいねえ!」
ベルマーレも応援しているけれど、やっぱり故郷「新潟」のゴールが決まったときにはニンマリでした。
「スタジアムだと全体がよく見えていいね」
「選手の動きが手に取るようにわかる」
テレビでは味わえないサッカーを次男の解説付きで楽しめたようです。
スタジアムの熱気をそのまま感じ取った会津生まれの母
今にも長刀を振り回しそうな元気そのものの母は、冷静にスタジアムの雰囲気を分析します。
「ゴール裏のサポーターと一体になれるのがいいね」
「みんなの声ね、テレビではよくわからないけどスタジアムだとよくわかるよね」
ああ、なるほどなあ。スタジアムの興奮が見事に伝わった様子です。
目の前で新潟の先制ゴールが決まった瞬間は、
「あらあら、やられちゃったよ!」
と苦笑い。
特に厳しかったのは、ベルマーレのイージーなパスミスについて。
「なにやってるの!」
と呟きながら、またまた苦笑い。
超高齢化社会とJリーグ観戦
「おもしろかった!ありがとう!」
という両親の声は、超高齢化社会とJリーグ観戦にヒントを与えてくれたような気がします。
親世代が仕事をしている平日夜のゲームは「孫と一緒にJリーグ」なんてどうでしょう?
「観戦×温泉」「観戦×健康教室」「観戦×お土産」「観戦×グルメ」「観戦×旅行」
いろいろできそうですよね。