教育を取り巻く状況は年々、複雑化・困難化しています。
学習指導要領改訂による授業時数の増加、保護者対応の負担、不登校児童生徒の増加…
年々、職員室にゆとりがなくなっているのが現実で放課後にはなかなか時間がありません。
明日の授業準備もままならずに一日を終えるなんてことは珍しくないのです。
ゆとりが持てなくなると、子どもたちとの対応にも支障が出てしまいます。
私はこんなに頑張っているのに…
なんてネガティブに子どもたちと接する場面もありますよね。
とにかく忙しい生活を改善する方法がないのでしょうか。
そんなのムリ!
とキッパリ言われることもありますが、本当にそうでしょうか。
ちょっと考えてみましょう。
1.自分の時間割を組んでムダを減らそう
子どもたちには時間割があるし、教員も週案を作成します。
ところで、自分の生活についての時間割って作っていますか??
手帳の月間カレンダーにスケジュールを書くことはあっても、週間カレンダーは使わない。
ましてや一日の予定を時間ごとに管理するなんてことは稀なのかも…
細かすぎる必要はありません。
時間割をつくることで視覚的にスケジュールを把握できますからオススメです。
余計なことをやっている暇がなくなるのでムダな時間が減ってきます。
自分のやりたいことを先にカレンダーに記入するのです。
やりたいことを優先すると、行動が変わります。
2.通勤方法を変えて情報収集の時間にしよう
都会は別として、自動車で通勤する先生たちが圧倒的に多いと思います。
自動車は、自分だけの空間、気分をリセットするには向いていますよね。
でも、運転中は読書はできませんし情報収集には向きません。
思い切って電車とバスに切り替えてみるのはいかがでしょうか。
新聞や本、あるいはスマホで情報収集をする時間も生まれます。
自動車を運転するより授業のネタに出会うことチャンスがグッと増えますね。
もちろん、歩くところもあるので健康にも役立ちます。
それぞれの事情がありますから毎日とはいいませんが…
試してみる価値ありです。
3.お願いできる仕事は他の人に任せてしまおう
どういうわけか、小学校の教員は何から何まで自分でやらなければ気が済まないようです。
それはそれで悪いことではありません。
でも、時間には限りがある中で全てを自分でやっていたらパンクします。
誰もが得意分野を持っているわけですから、得意な人に頼んだ方が圧倒的に効率は良くなります。
たとえばICT分野に強い先生がいれば、機器のセッティングはお願いするとパッとできてしまいます。
ところが、自分で頑張っちゃうんですね。
エクセルで図表を作りたいんだけど、なかなかできなずに苦労している。
パソコンとにらめっこ…
たいてい学校にはエクセルの達人がいますから、依頼をすれば速攻で欲しい図表が手に入ります。
そして、自分の得意な分野で手伝ってくれた人を助ければいいのです。
仕事の物々交換です。
日頃から、「これは得意だよ!」と宣言しておくといいですよね。
最後に:子どもたちのノートを見る前に、自分の時間割を見直そう
よりよく子どもたちと接する、学びを支援するためにもやってほしいこと…
私たちは教員である前に一人の人間です。
人としての根っこの部分がしっかりしないと倒れてしまいます。
特に若手教員の皆さんには、自分を大切に、そして自分に素直に日々を送って欲しいと思います。
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