ボクらの世代には憧れの存在、風間八宏さんの本が面白い。
私がチームをつくる上で、大事にしていたことがあります。
それは「組織をつくることで個を生かす」のではなく、「個を生かすことで組織にする」というものです。
やっぱり指導者は、こうであってほしいと思うのです。
自分にとって思い通りにならない教室…
原因をつくっているであろう子どもたちには冷たい対応をする。
これは、教室のルールに個を合わせようとするからだとボクは信じています。
最初に「組織」という枠をつくるところから入るチームも多いと思います。サッカーであればシステムを決めたり、戦術のパターンをつくったりするものです。その中で「個」に役割を与えていく。
よくあるパターンです。
教室という枠組みがあり、システムが決められている。
そんな中で、子どもたちのモチベーションなどには無関係にルールが決められていく。
そうやって与えられていくからサボる。
しかし、私のチームでは「個」が先に来ます。チームのことを考えるのではなく、まず自分のことを考える。そして自分の持っているものを100%出してもらう。そんな「個」がつながれば、自然と「組織」になっていくという考え方です。
子どもたちが「やってみたい」ことを最優先したいものです。
好きなことや得意なことが大切にされている場であってほしいのです。
「個」の力を教室全体のエネルギーにしていくことが大切です。
自分がやりたいようにやって、フルパワーを出してほしい。それがチームにとってプラスになれば、全員が”楽しむ”という状態をつくることができる。
フルパワーを出すって大変なんです。
担任が何から何まで指示しませんから、自分のアタマで考えて行動しなければなりません。
答えを自分自身で探さないといけないので最初は苦労します。
それでも…
「なんだ!自分でどんどんやっていいんだ!」
というパラダイムシフトが起こったら、子どもたちは勝手に動き始めます。
やってみる→ふりかえる→戦略を立てる→再度やってみる
この繰り返しで、答えを自分の中に見いだすのです。
自分たちの教室でやりたいようにできる。
これね…
本当に大切なことだとボクは信じています。
ちゃんと子どもたちが教室をつくってくれますから大丈夫です。
Good Luck.
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