「意見言いやすい学級作り」へのアプローチ

「意見言いやすい学級」ってどんな感じ?

読売新聞「教育ルネサンス」2017.12.16

「意見言いやすい学級作り」という記事。

道徳の授業で自分の考えを発言する児童の写真、コの字型の座席配置、前に立つ先生。

「やっぱり、話し合うスタイルって一般的にはこういうイメージなのかなあ?」

なんて思ってしまいました。

このスタイルで授業を進めれば、たしかに道徳の時間はスムーズに流れていくけれど…

従来型の授業スタイルで悩む

子どもたちは、「私たちの道徳」や副読本にある話を一読します。

思ったことや感じたことをプリントやノートに書いていく。

その後、共有し合って相違点を見つけて考える。

最後に、先生が交通整理をして授業が終わっちゃう。

「こんな感じのことが大切だよね。」

「じゃあ、これからはこうしていこう!」

なんか綺麗に上辺だけで進んだ授業は「話し合いごっこ」で終わる感じ…

私自身も、長年にわたってこのスタイルに縛られていた一人です。

実は全員が話し合いのテーブルについているわけでもない。

一部の子どもたちだけが話し合いに参加しているような授業。

「隣や周りの子たちと話し合ってごらん!」

なんて言っても関係性ができていないので上手くいきません。

「あれまあ、こりゃ困ったな」

ということがよくありました。

子どもたち同士が気軽に話し合えること

そもそも…

子どもたち同士の信頼関係が構築されていないと気軽に発言なんてできません。

「こんなこと言ったら変かな?」

という気持ちが先行してしまいます。

おまけに先生が持っている「正解」も邪魔をするので意見なんて言いにくい。

「間違っちゃいけないバイアス」がかかってしまって発言しない。

子どもたち一人ひとりが安心して話し合える空間って大切です。

先生も含めて、できる限りフラットでオープンな関係性であれば意見も言いやすい。

「なるほどなあ、そういう考え方もあるよねー」

なんて自分の意見を受け止めてもらえたら、誰だって嬉しいものです。

「みんなでワイワイと話し合いをするには、どうすればいいのだろう?」

とあれこれ悩んで試行錯誤を続けてきました。

いつでも向かい合わせ、お互いの顔が見える関係

今のところの正解は4人組で向き合って過ごすこと。

授業中でもお互いの顔が見える関係です。

これだけでも毎日のように過ごしていれば、それぞれの心の距離はグッと縮まります。

18日に1回の席替えもコミュニケーションを活発にします。

さらに教室の真ん中にあるサークルベンチが信頼を高める場になっていく。

毎日のように顔を見ながら話していると、知らず知らずに対話ができるようになります。

最初はギクシャクしているのですが、少しずつ打ち解けてくるのです。

4月当初は、何となく緊張した感じ…

6月あたりは、いろんな衝突も起こりカオスな状態に…

それでも、みんなで話し合いながら毎日を過ごすうちにいい感じになってくる。

12月にもなれば家族のように穏やかに対話できるようになります。

「いつでも、お互いの顔が見える関係」を意図的に創り出す。

それが「意見言いやすい学級作り」への第一歩かなあ。

まだまだ進化は続きます。