12月に入ったのに暖かい日が続いています。
エルニーニョ現象もあって世界的に高温なのだとか…
各地のスキー場もオープンが延びているなんていうニュースも。
さて、今日は「信頼」について考えているという話です。
先生のように若手はできないと思うんです。
先日、いただいた難問に頭を悩ませています。
スポーツと教育の現場での経験から、ある程度の理念を持って取り組んでいた頃…
「イエナプラン」と出会い、ズドーンと横串を刺してもらったのが2012年の夏。
教室の在り方を考え続けて辿り着いた「アイランド型」と「サークルベンチ」
これは、形だけでしかないので、それよりもコンセプトを大切にしてきました。
もちろん正解なんてありません。
それでも前任校では徐々にコンセプトの広がりを感じました。
同じように取り組もうとチャレンジしたけれど、なんだか上手くいかない。
「あなたのように学級経営がちゃんとできる人にはいいんじゃない?」
と先輩たちから言われたこともあります。
「先生のように若手はできないと思うんですよね。」
先日も、そんなことを言われて、どこで覚悟ができたのかを思い出しています。
そんな若手の先生たちと苦しんできたし、ボク自身も最初は全くもってダメだった。
どこで「子どもたちを信頼する」という所へシフトできたのでしょうか。
「任せてみたけど期待を裏切られる」を繰り返し
「みんなのことを信頼しているので、やってみてね。」
あたかも子どもたちを信頼しているかのように振る舞っていた頃があります。
「ひょっとすると荒れちゃうかも?」
おっかなびっくりなボクは、子どもたちがボク自身の期待を裏切ると説教する。
そんなことを繰り返していました。
本気で信頼してなかったし…
ボクの思い描く姿と子どもたちの姿がかけ離れていたからです。
「好きにやっていいよ。」
と言いつつ、学習に取りかからない子にイライラする。
ただ、歩き回ったりする子もいれば廊下へ飛び出してしまう子もいる。
「やっぱり子どもたちには無理なのかなあ。元通りに一斉授業にしちゃおうかなあ。」
そんなことの繰り返しでした。
どうしてなのか振り返ってみると、そこには決定的に欠けていることがありました。
「どんな教室で過ごしたいのか。」
「どんなふうに学んでいきたいのか。」
など共有されたビジョンがなかったのです。
「教室の在り方」を子どもたちと共に考えながら
決定的に欠けていた共有ビジョンをつくるために徹底的に話す。
それも、毎日のように対話を繰り返して考える。
ボク自身の思いも伝え続けました。
「チャレンジができる」「リスペクトがある」「スマイルが生まれる」
そんなクラスを目指したいということを、とにかく毎日のように語る。
最初は、押しつけてしまっていたこともあると思います。
それでも、思いがどこへ繋がっていくのかを少しずつ理解していきます。
徐々に浸透していくと、今度は子どもたち自身にオーナーシップが生まれます。
ふと考えました。
子どもたちを信頼しても共有されたビジョンがなければ上手くいかないのかもしれません。
みんなで同じ未来をみる。
例えば…
掃除が終わったときに教室が綺麗になって心地よい。
学習が終わったときに、学んだことが身について達成感がある。
ワクワクする朝を迎えて、充実感いっぱいで帰宅する。
そんなイメージを共有しながら、毎日を繰り返すことを大切にしてきたかな。
でも、いつからそんなふうになったのかは正確な記憶がありません。
また、ちょっと考えてみます。