新学期から2ヶ月が経ちました。
入梅の時期、私にとって毎年のように悩み多き季節でした。
4月当初は、クラス替えもあり子どもたち何となくガチガチな感じで静かです。
ゴールデンウィークが終わると運動会に向けて練習開始。
まだまだ、子どもたちは静かです。
5月末には運動会も終わり6月を迎える頃…
すっかり硬さの抜けた子どもたちは、様々な表情を見せ始めます。
子どもたち同士のちょっとしたトラブルも頻発する頃です。
例えば、掃除のシーン…
「先生、そうじ当番表つくってよー!」
なんて言いながら子どもたちが教室へ帰ってきます。
「おー!なんかあったの?」
「いつもあいつがホウキ取っちゃって、やらせてもらえないんだよ。」
「あー!そういことかー」
「それってずるくない?」
なんて訴えがよくあります。
実は、これシステムエラーも仕組まれています。
ちゃんと当番表があったら起きないかもしれない。
でも、いつの頃からか作るのをやめました。
「じゃあ、みんなだったらどうする?って聞いてみるといいかもね?」
「あ!サークルで話してみるね。」
こんなふうに、何か事が起これば対話して答えを見いだす。
「事実」→「理想」→「手立て」
この順番を大切にして、とにかく子どもたちに決めてもらう。
もちろん、一度では解決はしませんから何度も何度も繰り返す。
そうしながら少しずつ「自分たちで決めて行動する」という体験を重ねていく。
「あーそうだねー。当番表つくっておくね。」
もしも、安易に子どもたちに言われたとおりにしてしまったらどうなるでしょう?
子どもたちは、自ら考えて行動することはしなくなるでしょう。
「先生に言えば、何とかしてくれる。」
そんなメンタリティーに繋がってしまう。
当番表を作ったのに上手く回るのは最初だけで、すぐにトラブルも発生しました。
確かに即効性はあったけれど持続しない。
そんなことが他の場面でも起こってしまい、ずっと悩んでいた時期がありました。
「答えは先生が与えてしまうのではなく、子どもたち自身が見つけていくこと。」
そう思って、子どもたち同士で最適解を見つけて行動してもらうことにしました。
学級がグッと進化するかしないかの分かれ道かもしれないのが6月だと思います。
雨が続いて気温も上がってくると子どもたちも何となくイライラ…
そんな時期だからこそ、じっくりと対話しながら進んでほしいと思います。