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イエナプラン20の原則を読む(4)

イエナプラン20の原則を読む(4)

イエナプラン20の原則を読む(4)

2歳半になる孫と過ごした年末年始。

今時の子どもらしくスマホも簡単に操作して動画を観たりゲームをしたりもできてしまう。

YouTubeの歌を口ずさんだり、YouTuberのマネまでしちゃう。

かと思えばDVDを引っ張り出してきたり、絵本を開いてみたり、ボールで遊んだり…

なんか静かになったと思えばブロックに夢中になっている。

家族だからなのか、彼自身の行動をありのままに受け入れていることに気づきました。

3人のサッカーボーイズたちの子育て中は、こんなにゆったりと見えなかったけれど。

4.
どの人も、いつも、その人だけに独特のひとまとまりの人格を持った人間として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。
「イエナプラン20の原則」(イエナプラン教育協会HPより)

「君たちは○年○組だ!」

一人ひとりの子どもたちが教室に集まった瞬間に集団として見てしまう。

「君たちは○○小学校の○年生だ!」

もともと違う個性を持った子どもたちが集まっているはずなのに集団として扱う。

これ、若い頃の私の姿です。

「それって何で?」

学制発布以来それが当たり前だからなのでしょうか。

何の迷いもなく同じ集団に属するメンバーとして見てしまっていました。

個別に話をしたり、学びのサポートをしているときは明らかに個人として見ている。

なのに、集団になった瞬間にその個人は埋もれてしまったのでした。

一斉授業を続けている頃に苦しくて仕方のなかった部分はここでした。

違和感を覚えて学校に行くのが困難な日もあったほど苦しかったのを思い出します。

ガードレールの見えるT字路を左に曲がらないと学校にはいけません。

でも、なぜだか右へ曲がって学校へ電話する。

「あの、すいません。今日、休ませてください。」

結局、一週間ずっと休んでしまい毎日のように海を見つめていたのでした。

あれは辛かったなあ。

試行錯誤の末に座席を4人1組にしたのは2009年。

当初はJFAスポーツマネージャーズカレッジの研修スタイルを模したものでした。

課題に対して4人1組で協力しながら学びを進めるスタイル。

私はヒントを与えるけれど、できる限り教えるのを我慢。

すると黒板の前から解放されるようになり、個にフォーカスできるようになってきました。

それでも、この時は自分の持っている基準で子どもたちを見ているばかり。

しかも全員に同じアプローチで学ばせていたのです。

2012年の夏、オランダでイエナプランを目の当たりして衝撃を受けました。

「子どもたち一人ひとりは違うでしょ。」

「マルチプルインテリジェンスという視点から考えていくことも大切でしょ。」

子どもによって課題へのアプローチは様々でした。

一人で黙々と学んでいる子もいれば、友だちと共に対話しながら学ぶ子もいる。

さらに、動画を見ながら学んでいる子もいればゲームをしながら学んでいる子もいる。

帰国後、教材教具を揃えるのは難しかったのでコンセプトを教室に持ち込んでみました。

すると、少しずつ子どもたちは自分で学び方を考えるように…

「こんな感じでやりたいんだけどいいよね?」

「まあ、やってみたら。」

なんていう具合に対応していたら子どもたちに変化が起きました。

それまではつまらなそうにしていた子どもたちが、いつの間にか学んでいる。

これは、少しずつ教室にいる安心感が湧いてきたからかもしれません。

そんなことを思い出しています。

集団になると一人ひとりにフォーカスすることが難しくなりますが…

その集団は、個人の集まりであることを忘れないようにしたいと思います。

桑原 昌之

スポーツ、教育、暮らし&まちづくりなど自由気ままに。
教育研究家・秦野市議会議員
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