雨がポツリポツリと落ちてきた土曜日の朝。
それでも本降りになることはなかったので山へ向かうことにしました。
「登山ですか?」
って思う人もいるかもしれませんが、徒歩3分で山へ入れるので散歩みたいなもんです。
子どもの頃から数え切れないほど登る山はハイキングコースも整備されています。
ここのところブナ枯れの被害が深刻になってきており、ちょっと心配でもありますが。
それなりに手入れも行き届いている場所は、定期的に伐採も行われて風通しがいい。
そんなこともあって、この時期はあちらこちらにキノコたちを見つけることができます。
「あれなに?」
「あれ?こっちのはなんかちがうなー!」
「お!こんなのもある。すご!」
なんて言いながら我が家のサッカーボーイズたちと登ったことを思い出します。
山に入ると一気に野生の感覚が取り戻されていく感じがするのもいいですね。
スズメバチも接近してくるし。
この時期、田んぼ周辺を彩っている彼岸花も咲いています。
「なんでここに咲いているんだろうなあ」
この花は球根なので、わざわざ誰かが植えたんでしょうか。
そんな歴史に思いを馳せるだけでも楽しいものです。
小学生だったら国語の教科書に出てくる「ごんぎつね」にも登場する花。
子どもの頃は、ちょっと怖いなって思いましたけれど、今では好きな花の一つ。
ボクは、こういった小さな花たちが集まっているのを発見すると嬉しくなります。
調べてみると、これはマルバフジバカマらしい。
もともとは米国由来の花だそうで箱根の強羅周辺でも良く見られるとか。
調べてみると1896年に持ち込まれたとか(本当に?)
箱根強羅公園に植えられたのが広がったらしいので妙に納得してしまいました。
これもどうやってここに根付いたのかなあって考えると楽しいものです。
そして、ガマズミも赤い実をつけています。
もっと赤くなって表面に粉がふくようになると食べられる。
あと1ヶ月ほどかなあ。
「これ食べられるの?」
秋は食べられる実をつけた植物を見つけるのも良いかもしれません。
まあ、そんな実は野鳥たちとの争いになりますが、ほとんどの場合は完敗(笑)
最後に紹介するのはヤマトタマムシ。
といっても甲殻しか残っていませんけれども。
その生を終えてもキラキラとしたまま森の中に。
「なんでこんな色しているんだろう?」
子どもの頃から不思議なままです。
「ここへ連れてきたらあの子はどうするだろう?」
ショウリョウバッタを優しく握りしめながら華麗なドリブルを魅せる彼。
きっとボクら大人より多くのものを発見するのではないでしょうか。
森を歩くことは学力や運動能力向上にも有益なことは間違いありません。
受験勉強とかサッカーばかりしていないで、ちょっと森の中に入ってみませんか。