朝から涼しい風が吹く丹沢・大山の麓です。
報道では各地で大雨による被害が出ています。
山形、新潟、福島、滋賀、石川…
まだあるのかな。
只見線が10月1日に全面復旧するというグッドニュースがあるのに…
今度は磐越西線で橋が崩落というショッキングな情報。
廃線議論もある喜多方〜新津間とはいえボクにとっては大切な路線。
近年、こういった水害が後を絶ちません。
3年4ヶ月お世話になった長野県南佐久郡佐久穂町でも間近で台風の被害を受けました。
消防団の皆さんと学校の体育館で過ごした一夜は鮮明な記憶として残っています。
バケツをひっくり返したような雨が数時間続いた。
それまで経験したことのないような大雨でした。
ひとつ向こうの山にあるダムは緊急放流したので川沿いの幹線道路は崩落。
学校の下を流れる川の上流にあるダムを放流するか否かというギリギリの判断があり…
22時頃には雨が上がったので緊急放流は回避され事なきを得てホッとしましたが…
それでも川沿いの道路は崩落してしまい復旧まで時間がかかりました。
その後は停電と断水があって、なかなか大変でした。
「ほんと申し訳ないね。建設会社の人たちの人数も足りなくて」
町長さん、役場の皆さんから何度も謝られましたが、皆さんのせいではなかった。
水道・電気・ガス、道路維持など、インフラを守る人たちが高齢化。
とにもかくにも人材不足なのが原因なのです。
今後もいろいろな問題が噴出する思います。
なんせ、インフラ整備に関わる人材が足りない。
どうして、こんな話を書いているかと言うと…
我が家のコンセントに不具合が見つかりました。
下手すると火災の原因になりかねないので父へ即連絡。
規格に合うコンセントをホームセンターで購入し、専用工具を持って登場。
さすがプロという手慣れた様子でサッと作業も終了、無事にコンセントは交換されました。
82歳になる父は約50年に渡り電気を守る仕事に従事。
島嶼部に電柱を立てたり、滞りなく電力が供給されるような仕事をしたり…
その昔はテレビCMにも登場していた。
この世代には電気工事士資格を持つ人たちは多いんですよね。
高度経済成長期ですから多くの人材が求められていました。
ところが、そんな世代も高齢化を迎え、実際に動ける人が少なくなった。
同じような話は、水道・電気・ガス、道路維持などの業界からも聞こえてきます。
「あれ?これって学校も同じかもしれない」
そんなことを考えました。
教育も大切なインフラの一つですが明らかに人材不足です。
こういったボトムの部分にはお金をかけない我が国はどうしちゃったのでしょう。
ちゃんと食べられる。ちゃんんと教育が受けられる。ちゃんと暮らせる。
そんな基本的人権が守られる国であってほしいって思います。
外交問題ばかりを扱っている場合ではありません。
「教育も立派なインフラである」
そんなことを考えた金曜日です。