太陽がお日様に隠れると寒さを感じる丹沢・大山の麓。
秦野のサッカー少年少女たちの聖地ともいえる「なでしこ広場」
県選手権がスタートしたので観戦に。
ラディッシュはU-10が登場。
負けたら終わりのトーナメント、しかも県大会だ。
日頃から数多く試合をしているのだが雰囲気がちょっと違う。
キックオフして気づいたことがある。
明らかにラディッシュの子どもたちは小さい。
聞けば4年生は一人だけ、後は3年生で構成されている。
当然のことながら、スピードで劣る。
ボールを奪われるとたちまちピンチになる。
まあ、それはいつものことだから仕方がない。
「いつものこと」
ラディッシュの伝統と言っても過言ではない。
どうしてもボールに集まるので相手にカウンターを受ける。
時としてゴールキーパーまで前にいるので失点も多い。
でも、それでいい。
ラディッシュはボールを自分で運ぶことを大切にしている。
だから、基本はボールを奪ったらドリブルをする。
と言ってもただ前に行くだけではない。
足の裏を使ってボールを引いてから斜めにスッと交わす。
いろんな技を試しているのがよく分かる。
身体の大きな相手にも果敢にドリブル突破を挑む。
といっても強引ではなく、懸命にボールを運ぶルートを探すのだ。
小さな子どもほどボールを追いかける習性がある。
これは動物的な感覚に近い。
相手のゴールキーパーからパントキックが放たれる。
スーッと落下点に入ることができるのはラディッシュの子どもたちだ。
小さな頃から圧倒的にボールに触れる回数が多いから。
「0−10」
結果だけ見ると大敗なのだが気にすることもない。
4年生は2年で、3年生は3年でどこまで伸びていくのか。
そんな成長を楽しみに応援することが最高に面白い。
さて、明日はU-12。
どんな個性を放ってくれるのか。
こちらも楽しみでならない。
Enjoy Football.