今日も快晴、小春日和となった丹沢・大山の麓。
明日まで暖かいらしいのはありがたい。
新年早々の少年サッカー界は慌ただしい。
明日から県選手権が始まるからだ。
ということでラディッシュの聖地なでしこ広場へ。
秦野の少年サッカーではお馴染みのグランドでもある。
「ニューイヤーカップ」なるラディッシュ主催大会。
姉妹都市である長野県諏訪市からも諏訪FCが来ていた。
この時期は暖かい秦野へとやって来るのが恒例となっている。
ずいぶん前から続く市民による姉妹都市交流。
皆さんに挨拶を交わしながら監督を探す。
いつものようにベンチコートを着てグランドを歩き回っていた。
出会いは約半世紀前のこと。
ギターを弾き、若島津くんのような帽子をかぶり、煙草をふかす。
ちょっとカッコイイ先生はボクらにボールを転がした。
「お前らサッカーやれ!」
ではなく…
「サッカー大会あるけどやる?」
そんな感じだった。
「そーっと」
という表現が適切だろう。
そんな監督は「文武両道」にうるさかった。
学期が終わると通知表を持って廊下に並ばされたものだ。
「勉強できないやつはサッカーも上手くならないぞ」
なんてよく言われたが本当だって思う。
全ては繋がっているからね。
「あーしろ!こーしろ!」
なんてことは言わない。
怒られる基準は4Kテレビで見えちゃう俳優さんのシワほど明快だ。
分かりにくい例えだな(笑)
「ちゃんとドリブルしろ!」
みんなより身体が大きく小回りの利かないボクには全く言わない。
その代わり…
「くわ!なんで今の打たないの?打てたでしょー」
なんてことをよく言われていた。
「ちょっとだけズレたら打ってみな」
「1ミリでいいから相手より先にボールを触ればいいんだ」
「ゴールが見えたらどこからでも打ちなさーい」
なんてことをおどけながら言うのだった。
勝つことにもこだわるが何よりもこだわったのは個性。
一人ひとりの子どもたちの輝きをベンチでニヤニヤと見ている。
ひたすら質問という名のボールをそーっと転がしてくる。
明日から始まる選手権、U-12の登場は明後日らしい。
最後の公式戦、後輩たちの活躍に大いに期待している。
ラディッシュらしく…