衆議院選挙に関する報道があふれる月曜日。
この選挙戦の間に生まれてから今日まで見てきた時代の変遷を振り返っていました。
新潟と福島から東京へやって来た両親。
やがてボクが生まれ、3年後には弟ができて社宅に住んでいた。
お盆の時期には必ず帰省する。
どちらも早朝から列車を乗り継いで途中で弁当を買って食べながら車窓を眺める。
だんだん山の中へと列車は進み何度も何度もトンネルを通過する。
やがてシンボルとなる山が見えてきたら何だかホッとする。
ホームで出迎えてくれる親戚の笑顔が嬉しいものでした。
「故郷」
ボクの祖先が長らく暮らしてきた町があります。
父方は新潟県中魚沼郡津南町、母方は福島県耶麻郡磐梯町。
いわゆる妻有と会津、どちらも雪の降る地域です。
多くの親戚が今でも住んでいますが、祖父母、叔父、叔母などは亡くなっている。
90代を迎えて次々と天国へ召されていきます。
「いやいや大往生だな」
といいますが、やっぱり寂しいものです。
ここ数年は私や弟の運転で両親を連れて墓参りや法事へ出かけます。
あと数年もすれば生まれてから60年。
そりゃあ町の風景も変わるわけですが、ずっと続く商店などもある。
角栄さんのおかげで交通網の整備が進みグッと新潟や福島も近くなりました。
本当に便利になってよかった反面、地域性が失われつつあるのではないかという危惧もある。
その地域ならでは風習があり、季節に合わせて様々な催事があります。
どうやって雪深い地域で暮らしてきたのだろうか。
紡いできた命をリレーするのって奇跡に近い。
感謝してもしきれませんね。
ルーツである津南と会津に敬意を表し、故郷である秦野を大切に。
今週も一歩ずつ…