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老鴉柿とドルトンプラン

実るまでじっくり待ってあげよう。

まだまだ薄手のジャケットでも歩ける気温の木曜日。

思いがけず盆栽でも人気の老鴉柿(ロウヤガキ)に出会いました。

大きくてもピンポン球ほどで小さな可愛らしい柿です。

暑すぎる夏を超えて実りを迎えたのでしょう。

持ち主さんが適切な管理をしてきたのだと推察します。

こういうのって毎日の観察が欠かせないはずです。

天候なども見ながら丁寧に丁寧に育ててきたのだと思います。

いいもの見たなあと思いながら歩き回ってたどり着いたのは図書館でした。

カウンターを通り過ぎてスーッと誘われるように手にした本が2冊あります。

そのうちのひとつが「大正自由教育とドルトン・プラン」

これがなかなか面白く一気にページをめくってしまいました。

1985年に出版された本で絶版かと思われます。

成城学園、福井師範附属小学校、愛媛師範附属小学校、岡山県倉敷小学校、福岡県大牟田市全小学校、

熊本県立第一高等女学校だけでなく昭和初期に海軍兵学校でも導入されていたとか…

ちょっと驚いてしまいました。

ドルトンプランには「自由」と「協働」という2つの原理があります。

ドルトンプランとは – ドルトン東京学園 中等部・高等部

子どもたち一人ひとりの成長を重んじる教育のひとつです。

「老鴉柿とドルトンプラン」って何の繋がりもないと思うかもしれませんが…

どちらも「成長を楽しみにしながら支援する人たちがいる」という共通項があるように感じました。

あくまでも成長するのは一つひとつの実であり、一人ひとりの子どもたち。

間違っても「オレが成長させてやる」とか思っちゃいけませんね。

今日も素敵な実と書籍との出会いをいただきました。