2025年J1リーグも終盤を迎え、優勝争いと残留争いから目が離せません。
湘南ベルマーレに「降格」の文字がちらつくのは毎シーズンのこと。
何とか踏ん張って残留するのが湘南らしさだけど、今シーズンは厳しいかもしれません。
両チーム激しくぶつかり合うゲームは東京ヴェルディが1−0で勝利。
さまざまな要素が勝敗を左右するのがフットボール。
選手が海外に移籍するとか、補強ができなかったとか、連敗中とか、いろいろあります。
「ベルマーレに何が起きているのか?」「来年、平塚でヴェルディを見ることができない?」
そんなわけでDAZNではなくレモンガススタジアム平塚へ行って自分なりに確認をしてきました。
Jリーグが始まってから当日券を購入して観戦するなんて初めてのことでしたが…
一歩抜け出したい東京ヴェルディが勝利

試合前の東京ヴェルディは勝点36で16位。
得点力に課題があるものクリーンシート(失点ゼロ)も多く堅守。
ここ数試合では岡山戦に4ゴールで勝利し、前節の浦和戦も主力が不在の中で浦和と引き分けています。
ヴェルディサポーターのチャントが元気に鳴り響く中でウォーミングアップ開始。
基礎基本を徹底するかのような対面パスから激しいミニゲームに気迫を感じます。
キックオフ前の円陣はシンプルなスタイルで選手がピッチへ散っていく。
静かな闘志を燃やしているような印象を受けました。
序盤はベルマーレ陣内へ押し込むものの徐々に自陣でのプレーが増えるヴェルディ。
しっかりと抑えるところは抑えて無失点で後半へ。
最少得点でも勝利したいヴェルディは56分に染野のゴールで先制。
その後は耐え忍ぶ時間帯もありましたが、選手間の距離感も最後まで集中が切れませんでした。
結果としてクリーンシートで勝利して勝点は39となり14位へ浮上。
残留争いから抜け出して更に順位を上げたいところです。
勝利しかない湘南ベルマーレだったが…

試合前の湘南ベルマーレは勝点25で19位。
夏に複数の選手が海外を含め移籍してしまいリーグ戦6連敗中。
前節は残留を争う横浜FCにもアウェイで負けて差が開いてしまいました。
湘南ベルマーレはホームスタジアムの大きな声援を受けてウォーミングアップ開始。
連敗中だからなのか、今ひとつ覇気のない印象でパス交換も雑に見えてしまいます。
ベルマーレの円陣といえば全員が放射状に元気にダッシュしていくことで有名です。
いつもこの瞬間に選手たちのエネルギーを感じるのですが、この日は今ひとつ勢いがない感じがしました。
それなりにボールは回ってサイドからクロスが何度も入るけれど無得点。
前後半を通じて、守備の要、攻撃の起点、最後にゴールを奪うのは誰なのかがわかりませんでした。
全力で戦っているのだろうけれどもチグハグな印象。
今日の敗戦で勝点は25のまま、浮上するような要素を見つけることができません。
試合後はサポーターと向き合いながら、選手たちは厳しい表情でピッチを後にしました。
残り5試合、全て勝つには何が必要でしょうか。
勝敗を分けたのは意外なこと?

連敗中のチームには、選手や監督・スタッフなどへ厳しい意見が寄せられます。
スポーツの現場に連勝や連敗を選手、監督・スタッフとして関わってきた体験からチームの雰囲気は想像できます。
「ひょっとすると勝敗を分けたのはこれかも?」
そんなシーンを見つけたのは両チームの選手交代での出来事です。
ヴェルディでは、アップゾーンにいた控え選手の姿が見えなくなることに気づきました。
ピッチへ向かう選手を全員で送り出し、交代選手をベンチ前で出迎えます。
後に映像で確認すると城福監督は大きな声で「ありがとう!」と声をかけている。
ハードに戦った選手に対するリスペクトがわかる光景です。
一方のベルマーレでは、控え選手はアップゾーンに留まっている。
何らかの声はかけているのでしょうが何だか一体感がないように感じました。
「え?そんなこと?」
あくまでも私見ですが、今のベルマーレに欠けていることは「リスペクト」かもしれません。
ピッチで戦う選手、控え選手、監督・スタッフ、サポーターが一丸となって戦う。
それぞれをリスペクトしながら残り5試合に向き合うことが必要なのではないでしょうか。
自分たちの特徴を最大限に生かしながら最後の最後まで戦いましょう!